それ程、縁遠い場所だが、
目当ての映画を上映している場所が
他に無いんだもんなぁ~。
目当ての映画を上映している場所が
他に無いんだもんなぁ~。
とは言うものの、折角来たんだから
早めに着き、駅周辺も含め、たっぷりと見て廻る。
早めに着き、駅周辺も含め、たっぷりと見て廻る。
昔は、あまり柄の宜しくない場所の代名詞だったが、
どうしてどうして、駅周辺の表通りは
かなり小奇麗な街に変容している。
どうしてどうして、駅周辺の表通りは
かなり小奇麗な街に変容している。
さて、標題作。
封切り二週目に突入。
封切り二週目に突入。
席数の114の【SCREEN5】は七割方の入り。
客層はやや高齢に振れ、男女は満遍ない。
客層はやや高齢に振れ、男女は満遍ない。

『麦子』には母の記憶すら殆ど無く、
人懐っこく寄って来る実母に、
どう対応していいのかすら判らない。
人懐っこく寄って来る実母に、
どう対応していいのかすら判らない。
ぎこちなく接する内に、『彩子』は肝臓癌で
突然あっけなく亡くなってしまう。
突然あっけなく亡くなってしまう。
荼毘にふした彼女の遺骨を先祖代々の墓に納めるため、
実母の故郷の駅に降り立つた『麦子』は、
そこで思いもよらなかった
若い頃の母の姿に邂逅する。
実母の故郷の駅に降り立つた『麦子』は、
そこで思いもよらなかった
若い頃の母の姿に邂逅する。
肉親や親しい人を亡くした経験のある人なら、
本作の主人公の様な思いをしたことが
大概はあるだろう。
本作の主人公の様な思いをしたことが
大概はあるだろう。
「ああ、あの時、なんでこんなコト言ったんだろう」
「ああ、あの時、こうしておけば良かった」
「ああ、あの時、こうしておけば良かった」
ただ、苦い思いよりも、もう少し酸っぱい想いに寄っているのが
本編の特徴。
本編の特徴。
その為に、監督は母の田舎に行った『麦子』に直面させる
ある仕掛けを用意しており、これが頗る秀逸。
ある仕掛けを用意しており、これが頗る秀逸。
それがあるだけで、ストーリーがぐっと引き締まり、
更にはエピソードの厚みと深みが増している。
更にはエピソードの厚みと深みが増している。
人々に接することで、
次第に『麦子』のココロがほぐれて行くシークエンスは
観ているものの気持ちをも解きほぐし、暖かくする。
次第に『麦子』のココロがほぐれて行くシークエンスは
観ているものの気持ちをも解きほぐし、暖かくする。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆。
本年最後の一本に、
良いモノをみせて貰った。
良いモノをみせて貰った。