曲りになりにも「ミシュラン」の☆が付いている。
前日には、先方から確認の電話もある。
当日は予約より少し前に店着。
来意を告げると席へと案内される。
来意を告げると席へと案内される。
少しお早いお着きですが、食事のご用意ははできておりますと、
いや、もうお腹はぺこぺこですよ。
いや、もうお腹はぺこぺこですよ。
10,500円(サービス料10%別)のディナーコースは、
所謂、少量多皿。
所謂、少量多皿。

牛蒡の強い味はしっかりするのだが
土臭さは皆無。
子羊も軟らかい食感で上々。
土臭さは皆無。
子羊も軟らかい食感で上々。

痛恨である。写真を撮り忘れてしまった。
フォアグラはアイスクリーム状で、口の中で
はらはらと融けて行く。
茸はほの暖かく、冷たいフォアグラとの取り合わせの妙。
ポート酒の様に、濃い甘い酒をキューブ状にしたもので
食味が蘇る。
フォアグラはアイスクリーム状で、口の中で
はらはらと融けて行く。
茸はほの暖かく、冷たいフォアグラとの取り合わせの妙。
ポート酒の様に、濃い甘い酒をキューブ状にしたもので
食味が蘇る。

《イディアサバルチーズのアロスクレモソ 塩鱈コンフィ》
チーズの旨味もガツンと濃い。
芯の残る米も良い炊き加減。
鱈の状態が素晴らしく、特有の薫りは抑えられ、
旨みだけが舌に広がる。
芯の残る米も良い炊き加減。
鱈の状態が素晴らしく、特有の薫りは抑えられ、
旨みだけが舌に広がる。

最初松の実かと思ったが、これもソースの補強材で、
緩やかに溶け出し、次第に味が変化する。
ムツの火入れも絶妙。皮目もぱりぱり。
身に厚みがあるので、食べてる感が横溢する。
緩やかに溶け出し、次第に味が変化する。
ムツの火入れも絶妙。皮目もぱりぱり。
身に厚みがあるので、食べてる感が横溢する。

矢張り肉には甘いソース。
付け合せられた梨は赤く染まり、爽やかな甘み。
しかし、肉もらしい味わいで旨いなぁ。
付け合せられた梨は赤く染まり、爽やかな甘み。
しかし、肉もらしい味わいで旨いなぁ。

《ビーツのソルベテ ヨーグルトの泡とカシスのアクセント》
泡=ヨーグルトである。
ヨーグルトの酸味が、やはり甘酸っぱいシャーベット
(とは言っても、滑らかな口溶け)と相まって
素晴しい二重奏。
ヨーグルトの酸味が、やはり甘酸っぱいシャーベット
(とは言っても、滑らかな口溶け)と相まって
素晴しい二重奏。
どうにも《パフェ》には見えないが、食べて吃驚、
確かに《パフェ》の味がする。
これは秀逸だ。
栗のピュレは、栗羊羹の味わい。
和洋折衷ながら、本メニュー中、最上の驚き。
確かに《パフェ》の味がする。
これは秀逸だ。
栗のピュレは、栗羊羹の味わい。
和洋折衷ながら、本メニュー中、最上の驚き。

《コーヒー、小菓子》

《Erre Punto Blanco 2011 7,350円》
ワインは9~10月のセレクトワイン。
酸味や辛さは控え目。樽の薫りも抑え気味。
尖りの無い、素直な美味しさ。
酸味や辛さは控え目。樽の薫りも抑え気味。
尖りの無い、素直な美味しさ。
で、これだけでは足りずに、
泡モノをグラスでオーダー。1,575円。
どうやら店の名前を冠したオリジナルの様子。
泡モノをグラスでオーダー。1,575円。
どうやら店の名前を冠したオリジナルの様子。

《パンとオリーブ》
パンは三種類あり、あと一種は黒パン。
どれも麦の旨味がみっしりと詰まっている。
どれも麦の旨味がみっしりと詰まっている。
支払は〆て、34,000円。
評価は「高級店」基準の☆五点満点で☆☆☆☆。
今回改めて思ったコト。
それは支払額が上がるに連れ、
サプライズの要素が減って行く。
それは支払額が上がるに連れ、
サプライズの要素が減って行く。
お安い店では、この値段で、この量・この内容・この供し方、
と言った驚きがままあり、それがそのまま魅力に繋がる。
と言った驚きがままあり、それがそのまま魅力に繋がる。
しかし、これだけの金額だと、(それらが)有って当然、
の気持ちになっちゃうんだな。
の気持ちになっちゃうんだな。
最後に、一点、不満を。
皿出しは淀み無く、申し分ない。
ただ、サーブの時に、料理の説明がされるのだが、
これがごにょごにょと何を言っているのか判然としない。
これがごにょごにょと何を言っているのか判然としない。
静かな空間の演出かもしれないが、
これは慇懃過ぎだろう。
これは慇懃過ぎだろう。
あと、テラス席も含め、二十卓程度が並んでいる中、
当日の来客は我々も含め六~七組程度と、半分までは埋まっていなかった。
当日の来客は我々も含め六~七組程度と、半分までは埋まっていなかった。