本日が公開初日。
が、席数121の【シアター5】は五割程度の入りと
少々寂しい。
が、席数121の【シアター5】は五割程度の入りと
少々寂しい。
客層は、やや高齢の男性単身が多く、
やはり「+R15」だけのことはある。
やはり「+R15」だけのことはある。

殆どが箸にも棒にもかからないなか、
群を抜いて素晴らしい内容・文書の男子が一人だけいる。
群を抜いて素晴らしい内容・文書の男子が一人だけいる。
その生徒『クロード・ガルシア』に興味を持った『ジェルマン』は
彼を呼び出し、作文の続きを書くように薦める。
彼を呼び出し、作文の続きを書くように薦める。
しかし何度も提出する内に、その内容は次第にエスカレートし・・・・。
『クロード』が紡ぐ物語の、
その文章には取り立てて魅惑があるとも思えないのに、
一読者として、または編集者として、
取り込まれて行く『ジェルマン』は殆ど病的とも言えるし、
魔に魅入られてしまったかのよう。
その文章には取り立てて魅惑があるとも思えないのに、
一読者として、または編集者として、
取り込まれて行く『ジェルマン』は殆ど病的とも言えるし、
魔に魅入られてしまったかのよう。
寧ろ、そこで取り上げられている
(『クロードの同級生であり『ジェルマン』のクラスの生徒)『ラファ』の家族の生活を覗き見ることと、
その中に次第に入り込んで行く『クロード』が、
どれだけ大胆な行動を取るのかに期待し
次回の作文を心待ちにしている様だ。
(『クロードの同級生であり『ジェルマン』のクラスの生徒)『ラファ』の家族の生活を覗き見ることと、
その中に次第に入り込んで行く『クロード』が、
どれだけ大胆な行動を取るのかに期待し
次回の作文を心待ちにしている様だ。
しかし、これはカタチを変えた吸血鬼モノではないか。
『クロード』は初めての家に入る時に、
必ず招きの言葉を受けてから足を踏み入れる。
『クロード』は初めての家に入る時に、
必ず招きの言葉を受けてから足を踏み入れる。
何と言っても原題は〔Dans la maison〕。
事件は常に「家の中」で起き、または起きようとしている。
事件は常に「家の中」で起き、または起きようとしている。
『クロード』と『ジェルマン』は、
書き手と読者の依存関係以上のもので繋がる。
書き手と読者の依存関係以上のもので繋がる。
一方的に与え、受け取るの関係でなく、
与えることに喜びを感じ、受け取ることで成長を促す。
何時の間にか主客が逆転している。
与えることに喜びを感じ、受け取ることで成長を促す。
何時の間にか主客が逆転している。
しかし最終的には、
彼等が係る全ての家族のカタチは、
『クロード』の妖しいチカラが働くかのように
崩壊に向かう。
彼等が係る全ての家族のカタチは、
『クロード』の妖しいチカラが働くかのように
崩壊に向かう。
評価は☆五点満点で☆☆☆★。
『クロード』の行いは
観ている観客の側の心をきりきりと傷め付ける。
観ている観客の側の心をきりきりと傷め付ける。
それにしても、何とも舞台っぽい演出は、
妙に白けてしまうのだが。
妙に白けてしまうのだが。