RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

petit restaurant tomy@大森:フレンチ?

諸般の事情により、近隣で居心地の良い食事処を探している。

Netで検索し、複数の候補を挙げ、
虱潰しに廻ってみようと、先ずはこちらに伺う。

(あまり信用はしてないが)「食べログ」の地域情報でも
比較的上位にランキングされているし。


【東口】に出て、ロータリー右側の
駐輪場の手前を右折。
【大森北第一ハイツ】の一階は複数の飲食店が固まっているが、
その一角に店は在る。


三日前に予約を入れ、18:30に訪問。

店内は厨房前に十席のストレートのカウンター。

当日の客は我々以外に、やはりカップルが二組。
30分くらいづつの時間ズレの来店で、
これが一時に来たら、店主さんはキャパオーバーになるかもしれない。

中途で、奥様がカウンター内に加わり、サーブや洗い物を担当していたが、
調理は独りだけだから。


先ずは《生ビール 500円》を呑みながら、
メニューを見て呻吟。
初めてのことでもあるので
「おまかせ5品コース 3,800円」をお願いする。


イメージ 1

《カリフラワーのムース》
上に掛かっているジュレはオマール海老。
基本爽やかな味に、甲殻類のガツンと濃い旨味が加わる。
別々に口に入れても、混ぜて食しても
勿論美味しい。
あまり好きではない野菜だが、それは舌触りによるものなので、
これだけ滑らかに仕上げて貰うと、全然問題ない。

イメージ 2

《鯵のサラダ仕立て》
見た目美しい。ブーケの様な外観。
鯵に加え、飛子、イクラも添えられている。
野菜の種類が豊富なのも嬉しい。
ベースの味はフレンチドレッシング。
やや酸味が強いが、青い魚には、これ位が
合うのかもしれない。

イメージ 3

《新玉葱のスープ》
これも季節感のある一品。
爽快さの中にクリーム系の濃い味と、更には
ローストされたフォアグラが投入され、
緩急自在に口の中に旨味が広がる。
先のムースもそうだったが、
この店の主人は、こういった対比の取り合わせが
好みなのだろうか。

イメージ 4

真鯛のポアレ》
二種の豆系の野菜の緑と、
赤系の色が黒い皿に映える。
これは生姜のペーストとのことで、
試しに一舐めすると、成る程、強い味わいだ。
鯛の皮の焼き加減はぱりりと上々。
身の方は、やや火入れが甘いかな。
それでも、ピリッとするペーストが
白身魚に妙に合う。

イメージ 5

《子羊のロースト》
火入れは完璧。
しかし、塩の降り方には
若干濃淡があるようだ。
量は少ないものの、複数種の野菜で口の中を整えつつ、
肉に立ち向かう。
途中、粒マスタードを付けて食せば、
軟らかい肉から、若い旨味が染みだして来る。

イメージ 6

イメージ 7

クレームブリュレ》《パンナコッタ》
異なる二品をオーダーし、シェアする。
値段は各400円。
クレームブリュレはやや硬め。
しかし、カスタードとバニラの味がたっぷり詰まっている。
パンナコッタは逆に緩め、ふるふるとしている。
チョコレート系のアイスも添えられ、まずまずの出来。

スパークリングワイン×2、
白ワイン×2、
赤ワイン×1、何れもグラス(500円)で呑んでのお会計は
〆て11,900円。


ほう、サービス料とか、取らないんだ。


イメージ 8

オリーブオイルが添えられたパンも付くが、
ポーションはさほどの量は無いので、
お腹を膨らませるは、あと一品追加してシェアしないと辛いかな、
全体的に軽めに仕上げられているし。


評価は「レストラン」基準の☆五点満点で
☆☆☆☆。

接客も丁寧。なによりもふらりと気軽に入れる
雰囲気が心地よい。