封切り五日目。
席数407とかなりのキャパの【CINE 11】は七割程度の入りと
予想外の混雑。
客層は、中年以上のおばさんが連れ立って来ている例が多く、
彼女達はレストランかなにかと同様、席を譲りあったりしている。
なんか、見てると、その生態は興味深い。
席数407とかなりのキャパの【CINE 11】は七割程度の入りと
予想外の混雑。
客層は、中年以上のおばさんが連れ立って来ている例が多く、
彼女達はレストランかなにかと同様、席を譲りあったりしている。
なんか、見てると、その生態は興味深い。
それにしても、これだけの偏りは珍しく、
なにかの番組で煽動しているカリスマが
いるんだろうか?
なにかの番組で煽動しているカリスマが
いるんだろうか?

終映後の灯りが点くと同時に、
先に挙げた彼女達が「面白かったわねぇ」「面白かったわねぇ」
と、言い交している。
先に挙げた彼女達が「面白かったわねぇ」「面白かったわねぇ」
と、言い交している。
そう、本作は「面白い」。
それも「相当」が付く部類で、
今年観た洋画の中では、個人的には一番にランキングされる。
それも「相当」が付く部類で、
今年観た洋画の中では、個人的には一番にランキングされる。
過剰な効果音。
流れまくるBGM。
アップの多様。
突如として挟み込まれるミュージカルシーン
(しかも、新旧のハリウッド映画を、たっぷりと”引用”している)。
典型的な「マサラムービー」。
しかし、不思議なことに、その何れもに
好印象を持ってしまう。
流れまくるBGM。
アップの多様。
突如として挟み込まれるミュージカルシーン
(しかも、新旧のハリウッド映画を、たっぷりと”引用”している)。
典型的な「マサラムービー」。
しかし、不思議なことに、その何れもに
好印象を持ってしまう。
大学卒業以来十年間音信普通になっていた
『ランチョー』の消息が判ったとの知らせを受け
寮の同室で四年間を共に過ごした『ファルハーン』と『ラージュー』は
嘗ての悪友に合うために車を飛ばす。
『ランチョー』の消息が判ったとの知らせを受け
寮の同室で四年間を共に過ごした『ファルハーン』と『ラージュー』は
嘗ての悪友に合うために車を飛ばす。
しかし、本作は所謂「ロードムービー」ではない。
主に語られるのは、彼らが最も輝いていた
大学時代の四年間。
大学時代の四年間。
その馬鹿馬鹿しくも印象的な日々が、
『ランチョー』を探す途上で起こる出来事に絡めて、
キラキラと煌やく様に語られる。
『ランチョー』を探す途上で起こる出来事に絡めて、
キラキラと煌やく様に語られる。
エピソード自体は印象的。だが、
先輩や同級生との係わり、
教授陣や学長を始めとする大学側との軋轢、
両親との葛藤、
そして恋、と言った一つ一つを見れば、
古来からある普遍的な要素。
先輩や同級生との係わり、
教授陣や学長を始めとする大学側との軋轢、
両親との葛藤、
そして恋、と言った一つ一つを見れば、
古来からある普遍的な要素。
しかし、それらを、この長い尺の中のたっぷりと
一時に詰め込み、それとばかりに見せられると、
余りの可笑しさに、我々は腹を抱えて笑い転げる。
一時に詰め込み、それとばかりに見せられると、
余りの可笑しさに、我々は腹を抱えて笑い転げる。
そして、映画が終盤に近付くにつれ、
先に挙げられた諸問題が次第に解決して行く様を観ると、
涙腺は次々に緩んでしまう。
もう、見せ所がてんこ盛り。
先に挙げられた諸問題が次第に解決して行く様を観ると、
涙腺は次々に緩んでしまう。
もう、見せ所がてんこ盛り。
友人、教師、両親、恋人との和解が矢継ぎ早に語られ、
口をあんぐりと開けながら、画面に見入ってしまう。
口をあんぐりと開けながら、画面に見入ってしまう。
ある程度、予定調和的な幕切れではあるものの、
中途、予期しないどんでん返しもあり、
多少の矛盾を孕みながらも
脚本は良く練られている。
中途、予期しないどんでん返しもあり、
多少の矛盾を孕みながらも
脚本は良く練られている。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆☆。
その上映時間の長さは微塵も感じない。