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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

武蔵野美術大学大学院 日本画コース修了展@佐藤美術館 2013年3月24日(日)

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会期は~本日まで。

「-櫂-」と言う
サブタイトルが冠されており
その意図はHPに譲るとして、
全十四名の出展者の内、気になったのは二名。
多分意図してのことではないだろうに
似通った描写に。


『桑原理早』の作品は彩色が殆ど無い、
白と黒で構成されている。

セーラー服の女子が、床の上をごろごろと転がっている様を
画面に一杯に、残像を持って、すっきりとした線で画き込んでいる。

我々は、始まりと終わりを、一望できるのだが、
彼女は、その運動を
飽くことも無く、ごろりごろりと半永久的に反復しそう。

少女は、日々の生活にこそ倦んでいるのだろうか。


一方、『斉藤彩夏』の作品は鮮烈な朱色を背景に
白いキャミソールの少女が複数座っている。

顔つきを見る限り、同一人物の幾つもの姿態が、
同一平面上に展開されており、
複数の時間が、其処には共存する。

〔モダン・タイムス〕を思わせる
タイトルと描き込み。

彼女をカタチ造る線描もたおやかだ。


最終日ではあるけれど、
来場者が多くないのは、残念だった。