RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

Sumire@立会川:燻製料理

料理屋さんは数あれど、
「燻製」を前面に出したそれは
珍しいんじゃぁないだろうか。

前を通る度に、その香りに
引き寄せられそうになってはいたのだが、
時宜を得ての訪問。

場所は、駅出口の右斜め前。
徒歩十数メートルと至便。

当日は19時過ぎの入店。

店内は一階に二席のカウンター、
二席と四席のテーブルが各一卓。
二階は、四席のテーブルが三卓ほど。

しかし、驚いたのは、
一階は我々だけだったのだが、
二階に陣取る、二組、計七人は、全て妙齢の女性!
凄くない、これ。
店の方向性が、判ろうってもんだね。


先ずは、《ビール(ハートランド、大好きな銘柄)》で始め、
次いで《泡》に移行する。

ドリンク類は、基本グラス500円内外。
ワインのボトル2,000円から有り、
泡ものは二種のみで、
2,400円と2,600円見当。
品揃えは少々寂しいが、ま、この広さの店では
致し方無いところ。


イメージ 1

《自家製ベーコンのキッシュ》
随分と濃い色付き。
ベーコンはかなり強い薫香。
しかし、口当たりはしっとりと良い感じ。

イメージ 2

《自家製鶏ハム》
一枚は薄く、大きくは無い。
これも当然の様にチップの香りがし、
軟らかく口の中で解けて行く。

イメージ 3

《燻製ズワイガニとアボガドのタルタル》
上に載っているのは、スモークされたサーモンを刻んだもの。
蟹の味もガツンと濃い。
しかし、主役はやはり香りだ。
アボガドの油も意外とさっぱりで、
旨いわ、これ。
途中、クラコットが切れてしまいそうになると、
すかさず、追加をど~ぞ、と。
嬉しい気遣いだ。


イメージ 4

イメージ 5

《スモークチキンのグラタン》
表面のパン粉がいっぱいなのが、先ず嬉しい。
ホワイトソースは滑らか。余計な味が付いていないのは好ましい。
ジャガイモはほくほく。
チキンの量は少ないけど、十分に存在感。
ほふほふしながら頂く。


イメージ 6

《牛スジ肉のビール煮込み》
これもソースが滑らか。
加えて、苦味が強く、濃い味わい。
家で作っても、なかなかこうはできない。
良く炒められた玉葱の食感。
シメジとスジ肉の取り合わせも絶妙だ。
添えられたパンを使い、ソースは綺麗に拭って食べる。


イメージ 7

《燻製鰯のバジルソースパスタ》
鰯の姿が見当たらないので、
一瞬、ドキッとしたが。
小さく刻まれたものが、入っているのね。
ちょっと、予想を裏切るビジュアルだ。
ブロッコリー、人参と、野菜がたっぷりなのも嬉しいし、
パスタの茹で加減も申し分なし。
ジェノヴァソースも、大蒜やオイルは控え目、
さっぱりと頂ける。
先ほど残して置いたパンを使い、
今回もきっちりと掬い取る。


で、御代はと言えば、
7,800円と、想定通りの金額。
この質・量、呑み方であれば
上々の金額ではないか。


評価は☆五点満点で
☆☆☆☆。
勿論、燻製が好きであることが大前提。


ただ、店の規模からし
メニューは多くないので、
三回も行けば全てを制覇しちゃうな。

適度なメニューの組み換えが必須かと。

しかし、前菜類は400円~、
肉・魚は1,000円内外、
麺・米類も同程度の料金で、
全体的にリーズナブルなのは確か。