RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

きすけ 本店@溜池山王:焼き鳥

なんの予備知識も無く、ふらりと飛び込んだのは
20時ちょい過ぎ。

先客はゼロ。
店内は六席ほどのカウンターに、やはり六人強が座れる大テーブル。

「営業時間は22時までですけど良いですか
(ラストオーダーは21:30)」と確認され、
まあ看板までは二時間近くあるから余裕だろうと
腰を落ち着ける。

そうこうしている内に、次々の常連らしき人達の来店で、
カウンターはほどなく満員に。


帰宅後、Web検索してみると、
「比内地鶏 供給店」として
ちゃあんとリストアップされている。

食べログ」の評価では、例によってランチの書き込みしかないが、
《親子丼》が名物で、行ったことがある人に聞くと、昼時は行列ができているらしい。

ふ~ん、成る程ねぇ。
食べた後からすれば、何れも頷けることばかりではある。

そんな店の夜はどんな具合だろうか。


壁のメニューを見ながら、次々とオーダーをして行くが、
入荷していないものや、昼で売れ切れてしまったものもあり、
希望の半分も食べられなかったのは、残念だった。


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お通し①
アスパラベーコン
アスパラは時として筋っぽいものもあるが、
ま、許容範囲。殆どはしやきしゃきして上々の食感。
薄い緩目の餡でとじられた味もなかなか。

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お通し②
《枝豆》
随分と大きさは不揃いだが、
一粒がでかい。
丹波の黒豆」とのことで、
成る程、ややくすんだ翡翠色。
濃厚な味にほんのりとした塩加減で、
これは癖になる。

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《ネギマ》《ツクネ》
一本あたりの値段も大層だが、
串に刺さっている肉も、その分大ぶり。
肉はしっかりとした歯応え、かつジューシー。
旨味もジワリと染みだして来る。
加えて、間に挟まっている葱が相当美味い。
これだけでもいくらでも行けちゃう。
ツクネは粗く叩かれざらりとした食感だが、
それが肉本来の旨味にあっている。

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《鶏餃子》
いくら良い肉を使っても、こ~ゆ~調理法だと
パサつきと、味が薄目に感じてしまう。

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《胸皮》
胸肉を皮付きのまま焼いている。
これが本日一番のヒット。
ぱりりとした皮としっかりとした肉の食感が
合わさった妙味。
やっぱり肉は、焼く時は、厚みのある方がいいなぁ。

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《レバー》
表面はかりっと、中はとろりとしている。
しかし、これは焼き加減が微妙だな。
ただ、これも大きさがあるのは嬉しい。

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《ハツ》
これが軟らかくてびっくり。
こんな食感は初めてかもしれない。
塩加減も程好い。

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手羽
いや、これもでかい。
やはり値段相応だけど、一本で
市販のフライドチキン一個分の食べでは優にある。
しかも、こちらの方が、旨味が迸るしな。

そして〆は・・・・、

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名物の《親子丼》値段は950円。
大盛り千円との値差は、単純に「ご飯の量」とのことなので、
普通盛りに。
玉子もたっぷり、濃厚で、とろりと掛っている。
味付けはかなり甘め。
肉の火の通り加減も絶妙。
ただ、個人的な好みとしては、
もっと玉子が生に近い方が嬉しい。

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ご飯の量はこんな感じで、さほど多くはない。
ランチに女性が食べれば、そこそこお腹がくちくなるだろう。
木製の匙も付くが、
やはり日本人なら最後まで箸で掻き込みたいところ。


飲み物は各四~五杯。
丼は各自。
三人でのお会計は、合わせて16,730円。

食べた量からすると微妙なところだが、
兎に角、肉が良いので満足度は高い。

もっと寒くなったら《きりたんぽ鍋》だな。


注)

食べログ」風に評点をするなら
星五点満点で4.0(☆☆☆☆)。

肉は美味いが、場所と素材の良さから
相応の値段。

無いメニューがあるのは
仕入れ等の状況からして仕方がないとしても
黒板に書き込む等の工夫が欲しい。
オーダーする度に「ないんです」では興ざめ。

焼きは、時として緩いケースを感じ、
《レバー》なんかは、もっと上手くできたのではないかと
思ったりもする。