RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

江戸の判じ絵@たばこと塩の博物館 2012年9月17日(月)

一般の入場料は百円だが、
例によって新聞に記載されていた広告添付の割引券を持参し
50円で入場。

三連休のせいか、都内の遊興施設は
映画館を始めとして、どこも相応の人出。

本館とて例外ではなく、
嘗てこんなに人が多く居た事の
記憶が無い程の入り。

会期は~11月4日(日)まで。


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場内は全てのパーテーションが取り払わられ
周囲の壁面と中央部数か所のガラスケースだけで構成され
解放感が横溢している。

展示されているのは、江戸~明治初期の
判じ絵」に分類される
所謂、絵による謎解き。

例えば、御釜を侍が刀で真っ二つに
斬っている絵=蟷螂(虫の名前)みたいな、
昨今であれば「おやじギャグ」の範疇になるかもしれない
一種、しょ~もない世界観。

しかし、これらを江戸庶民は随分と楽しんでいたんだねぇ。


一方で、往時の彼らの文芸的素養の高さも、
我々は目の当たりにすることになる。

だって歌舞伎や落語、その他の芸事の題名が、
当たり前の様に描かれているってことは、
殆ど人がそれを理解できる前提でしょ?


また、日本中の国の名の判じ絵
今の四十七よりも遥かに多いそれを、
あっさりと題材にしてしまう。

現時点の日本国民で、全都道府県を正確に言える人は
一体何割居るんだろ。


勿論、時代が経ってしまったため
今では判読不能となった題材も多いのだが、
主催者は正直にその旨を記しており
好感が持てる。


サブタイトルは「再び これを判じてごろうじろ」。
鑑賞者への、挑戦状とも取れる一文である。

会期は~11月4日(日)まで。