席数224の【SCREEN 1】は満員。
客層は中高年の女性が圧倒的で、
次いで、それに引っ張られてきたであろう旦那さん達。
次いで、それに引っ張られてきたであろう旦那さん達。
彼女等の人気は、圧倒的に口コミよるものだろうが、
その評価は果たして正しいのか?
その評価は果たして正しいのか?

何度かの黒い煙の後、漸く上がる白い煙。
選ばれたのは、下馬評にも無い『メルビル』だった。
就任後の初仕事、『サン・ピエトロ広場』に集う群衆に向け
語り掛ける段になり、彼はコシが引けてしまう、
「自分にはムリ」と。
語り掛ける段になり、彼はコシが引けてしまう、
「自分にはムリ」と。
新しい『ローマ法王』は就任の演説を無事にすることができるのか。
エンドタイトルに切り替わった途端に「やられた!」と思った。
これは、映画を賞賛する感嘆ではなく、後悔の一言である。
これは、映画を賞賛する感嘆ではなく、後悔の一言である。
どこかで聞いたようなストーリーではある。
しかし、ここでの新法王は、あくまでも受動的。
加えて、自分の窮状を訴えるだけで何の努力も行わない。
しかし、ここでの新法王は、あくまでも受動的。
加えて、自分の窮状を訴えるだけで何の努力も行わない。
彼の突飛な行動に振り回される周囲を、よりシニカルな視線で描けば
まだ救いもあったのだが、
ここでは、ほのぼのと、のほほんと時間だけが
(意味の無い、バレーボールのシーンに象徴される)過ぎて行く。
その眼差しは、あくまでも(生)暖かい。
まだ救いもあったのだが、
ここでは、ほのぼのと、のほほんと時間だけが
(意味の無い、バレーボールのシーンに象徴される)過ぎて行く。
その眼差しは、あくまでも(生)暖かい。
ラストシーンに至っては噴飯モノで、一体何をしたかったのか、
さっぱり理解できない。
さっぱり理解できない。
各所各所では、くすぐりに近い笑いが起き、
多くの観客は、そのことでそこそこの満足を得ている様だし、
それが混雑の背景なのだろう。
しかし、圧倒的な面白さが横溢している訳ではない。
多くの観客は、そのことでそこそこの満足を得ている様だし、
それが混雑の背景なのだろう。
しかし、圧倒的な面白さが横溢している訳ではない。
今年観た中では、最底辺に位置付けられる。