本日が封切り初日。
でも、席数112の【SCREEN8】の入りは
六割程度で、少々淋しい。
六割程度で、少々淋しい。
事前の評がかなりぶれていることが
影響しているんだろうか?
でも、製作者サイドも、それを逆手に取っている
節も見えるが・・・・。
影響しているんだろうか?
でも、製作者サイドも、それを逆手に取っている
節も見えるが・・・・。

ある地方の、豊かな自然に囲まれた
『松籟高校』。
そこの二年生で成績優秀、バレー部のキャプテンでもある
『桐島』が、突然退部をするという噂が駆け巡る。
『松籟高校』。
そこの二年生で成績優秀、バレー部のキャプテンでもある
『桐島』が、突然退部をするという噂が駆け巡る。
そのことが、同級生の中に、静かな波紋を広げて行く。
観終わって、「巧い」と唸ってしまった。
同じ出来事を異なる側面から描き、
その裏側に潜むものを炙り出す
のは、良く有る手法。
その裏側に潜むものを炙り出す
のは、良く有る手法。
しかし、それにカメラ回しの妙も加える事で、
更に、深長な意味合いを持たせている。
更に、深長な意味合いを持たせている。
所謂、どんでん返し、ではないが、
伏線は縦横に張られている。
伏線は縦横に張られている。
しかも、103分という短尺ではあるものの、
描かれているのは、僅か五日間の出来事。
描かれているのは、僅か五日間の出来事。
それらが、恰も大事であるかのように視せられてしまう、
監督の術中に、我々は既に嵌まっている。
監督の術中に、我々は既に嵌まっている。
『桐島』が与えたさざ波は、同級生達の
隠れた関係性を顕わに引きずり出す。
隠れた関係性を顕わに引きずり出す。
表面的には仲が良かったり、
恋愛関係が続いている様に見えても、
その裏では、思いもかけない、
又は自分でも気付いていない気持ちが動きかけている。
恋愛関係が続いている様に見えても、
その裏では、思いもかけない、
又は自分でも気付いていない気持ちが動きかけている。
彼がとった行動は、実は触媒にしか過ぎず、
それによって引き起こされた予想外の情動を
現代的に描いた群像劇であるのだ。
それによって引き起こされた予想外の情動を
現代的に描いた群像劇であるのだ。
過去三作も上々ではあったが、
本作が、おそらく、(現時点では)『吉田大八』の代表作と位置付けられるだろう、
それ程の出来である。
本作が、おそらく、(現時点では)『吉田大八』の代表作と位置付けられるだろう、
それ程の出来である。