RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

TWS-Emerging@トーキョーワンダーサイト本郷 2012年5月13日(日)

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本年度の ”Emerging”。
四回×四人の作家の計十六名が紹介されるのだが、
第一弾は、こちらの四人

176 二藤建人 [不測に向かって放り込む]
177 川久保ジョイ [Speak the Unspeakable]
178 小山 篤 [MAN MACHINE]
179 松尾勘太 [境界とその周辺]


一階は『二藤建人』。
会場の半分には足場が組まれ、
その下には泥化した土が盛られている。
今しも、山麓を豪雨が流れた後の様な
荒々しさに満ちている。

しかも、今し方まで、作家が製作を続けていたかの如く、
機材もそのままに置かれている。
~6月3日(日)までの会期中、
営々と作業は継続されるのだろうか。


二階の『川久保ジョイ 』。
てっきり写真の展示と思っていたら
期待を大きく裏切ってくれた。

本会場前の小部屋には、模型が置かれている。
どうやら本会場の情景を示したものらしい。

前室には、更に
暗室(カメラ・オブスクラ)での注意点が掲示されている。

入り口の三枚の厚い暗幕を掻き分け中に入ると、
そこは漆黒の闇。

注意書き通り、右手に感じる取っ手に触れながら
左手を前に出し、恐る恐る進む。

これでは、同時に誰か居ても、全然判らないだろう。
恐怖感さえ覚える。

やがて、左手に出口の暗幕が触れる。

それを三枚開けて、明かりの下に出たときは、
本当にほっとしたが、
其処に置かれているのは、四台のインスタントカメラ

「ご自由に撮影下さい」との書付がある。
これは・・・・。

帰りは、同様に反時計回りに、
暗室を過ぎる。

たいして大きい部屋ではない筈なのに、
随分な距離を感じてしまうのは、
暗闇のせいだろう。


残り二人は、三階での展示。
図らずも、身体について再考する
作品であるのだが、
広義では、本展の四人全てに通底する、
改めて、自分のカラダを再意識させるものであった。


本日が初日の本展。
その割には、来客は淋しい限り。

作者も、一人が来場しているだけであった。