RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

MOTコレクション@東京都現代美術館 2012年1月3日(月)

イメージ 1

こちらも恒例。
”常設展”無料は2・3の両日なのだが、
やはり、2日限定の『写真美術館』が優先になる。

で、”今回のコレクション展”、タイトルは、
「布に何が起こったか?|1950-60年代の絵画を中心に
木の時間、石の時間 特別展示|淺井裕介」
である。

一行目が1F展示室、
二行目が3F展示室、で
やはり3Fのそれが面白い。

タイトル通り、
木や石を素材にしたりモチーフにした作品のオンパレード。
なので『舟越桂』の三体の胸像も、
不自然さも無く(素材が楠)佇んでいる。

また『ロジャー・アップリング』の小品二点は
極めてユニーク。
何れも木切れに、虫眼鏡で集めた太陽光で
焦して筋を付けて行くという
途方もない労力。
これを造るのに、いったいどれくらいの時間を費やしているんだろ?

そうした文脈の中では『淺井裕介』の作品は
違和感無く存在している。
なんとなれば、素材は「砂」だから。
彼が採集した各地の砂を使って、
しかも公開製作で、
壁面に大掛かりな作品が懸架されている。
櫓や、脚立を駆使しての現場が
そのまま残されており、
主がいなくても、その規模は十分にうかがい知れる。
それにしても、砂だけで(勿論、混ぜ合わせることで
様々な色合いが出せるようだが)これだけの多様な表現が可能なのは
かなりの驚きだ。


この無料展も随分と浸透して来たのだろうか、
当日は例年にも増して多くの人で賑わっていた。