RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

コンテイジョン@チネチッタ川崎 2011年11月23日(水)

チネチッタ】が漸く重い腰を上げた
・毎月23日は1,000円。
・割引Dayでもポイントが付く。
・5ポイントで、一回無料に。
の三点がNEW。

いや、有り難い、有り難い。
これで、月の内六日間は、千円で映画を観ることができる。
以降は確実に視聴本数が増えるよな。
しかも、5ポイントで一本無料の料率は、
他のチェーンと較べて圧倒的にオトク。
激戦区、川崎ならではの戦略か。

でも、気張り過ぎて倒れられても困るので、
程々に頑張って頂きたい。

しかし、23日という目の付け所が良いな。
固定的な休みが、一番多い日付だからね。


閑話休題
コンテイジョン〕である。

イメージ 1


138席の【CINE3】は満員の盛況。
客層は、カップルは勿論だが、
比較的高齢の、男性が独り・女性が独りのパターンが多い。


静かな、怖い映画である。

冒頭、暗闇の中から、咳の音だけが聞こえる。
事前に情報を得ている我々は、
それだけで、びくりとしてしまう。

次いで、感染者(と、思われる人達)の
日常行動が映し出される。
カメラは、彼らが触れたものを次々にアップにていく。

これらは、全てが感染源の可能性があるモノだろうか。
しかし、これは日常的に行われている行為に過ぎない。
普通に生活をしていることが、即、伝染に結びつくことを
示唆され、
我々は、再び、背筋を寒くさせられる。
パンデミックへの予兆は既に始まっている。

このファーストシークエンスの造りが
頗る上手い。
監督の手管を十二分に味わうことができる
けれんみたっぷりのストーリーテリング


真っ先に妻を原因不明の感染症で亡くした、
『ミッチ・エンホフ(マット・デイモン)』
狂言廻し。
が、主要な登場人物だけでも、
十指を越える。

オールスターキャストの豪華劇なのだが、
例え直ぐに死んでしまっても、
全ての出演者には見せ場が用意されている。

人物の造形が重層的なので、
けして平板にはならない、
厚みのある展開が可能になっている。


社会の混乱、医学者の献身、家族や隣人愛、
そして利己主義を輻輳的に描きながら、
物語は緩やかに疾走する。

「Days2」から始まるストーリは、
何故に?と思って観ていると、
それ自体に意味があることがわかる。

監督の手練の技だろう。