RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

シャンハイ@109シネマズ川崎 2011年9月10日(土)

席数89の【シアター9】は
ほぼ満席の盛況。
客層は、比較的高齢のカップルが多い。

イメージ 1


「あらすじ」の描写は意図的に避ける。
日米開戦前夜の昭和の裏面史
と言った趣きだが、しかし
ジョン・キューザック』『コン・リー
チョウ・ユンファ』『菊地凛子』『渡辺謙
これだけの役者を揃えて、
一体何をやっているんだか、と言うのが
正直な感想。

しかも、『渡辺謙』演じる『タナカ』が
米国人の『ポール・ソームズ』を殴ってまで(下手すりゃ外交問題
知りたかった情報が、これですかっ?て、
お口あんぐり状態だもの。


主人公が殴られるシーンで始まり、
都度都度及び最後にモノローグが入る、
典型的なハードボイルド作品の造り。

一方、描かれ方自体は戦前の映画のそれ。
戦中の日本軍人のステレオタイプな描写。

真珠湾攻撃の情報入手と言ったサイドストリーはあるものの、
あまり効果的に取り込まれているとは言えない。
緊張感が無いし。


場所を東洋に換骨奪胎した〔カサブランカ〕の
要素さえ感じさせる。

数人の男女の関係性が、繰り返し描写される、
実態は陳腐な恋愛映画なのだが、 
もう少し違った作り方は無かったものか。
著しく、残念。