RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

TWS-Emerging 160/161/162/163@トーキョーワンダーサイト本郷 2011年7月23日(土)

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今回の”Emerging”は、
幻想的な作品が多い印象。

160 安藤充 [Nature Algorithm]
161 長沼基樹 [ものさしの上の景色]
162 辻孝文 [夢の話-Yumeno hanashi]
163 森田佳奈 [gardens]
と言ったラインナップなのだが、

『森田佳奈』の作品は、
過大な自然界に我々の生活が呑み込まれているのか、
それとも共生しているのか、
その境界が頗る曖昧な世界観。

『辻孝文』の作品群も同様。
自然の中の一軒家の煙突からは
光りの柱が放たれ、
ラピュタ」の様な島となり、浮遊している。
同じ形状のあらゆる文物が、
そうなる可能性を秘めている様だ。

『長沼基樹』の油絵では、
同じ様な形状の家が、
繰り返し描かれる。
似ている様で、僅かに違う。
しかし、こんな場所は、
日本中の、いや、世界中の何処を捜しても
けして無いだろう。

〔ファンタジア〕と言う映画がある。
これは、音楽を映像で表現する試みだった。
勿論、絵画の世界でも、同様の創作が
繰り返しなされている。
『安藤充』の行ないは、
その一環の様にも思えた。
独特のリズムを感じる。
しかし、この作品達は、水墨で描かれた草木を、
そのまま油彩に置き換える作業の一環の様にも見える。
画面の奥底には、何かしらの懐かしい気配が漂っている。