トレッキングが趣味の『アーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)』は
今日も誰にも行く先を告げず【キャニオンランズ国立公園】にやって来た。
出かける直前には、母親から電話が架かって来たが、
出立の準備にかまけて出ていないし、
携帯も持って来ていない。
今日も誰にも行く先を告げず【キャニオンランズ国立公園】にやって来た。
出かける直前には、母親から電話が架かって来たが、
出立の準備にかまけて出ていないし、
携帯も持って来ていない。
もとより、人付き合いが得意な方ではないので、
周囲の誰にも、今回の目的地は告げていない。
周囲の誰にも、今回の目的地は告げていない。
そして、峡谷に入り込もうとした時に、
上から落ちて来た岩に
腕を挟まれてしまう。
上から落ちて来た岩に
腕を挟まれてしまう。
過去、ボランティアでレスキューをしたことは多々あり、
その時の経験を元に脱出の試みをするのだが、
岩石はびくともしない。
その時の経験を元に脱出の試みをするのだが、
岩石はびくともしない。
やがて生命線である「水」も尽きて来た。
そして『アーロン』は、最後の決断をする。
そして『アーロン』は、最後の決断をする。
エンディングで、本作は実話を基にしていることが語られる。
チラシを良く見ると、其処にもキチンと、それが書き込まれている。
チラシを良く見ると、其処にもキチンと、それが書き込まれている。
観客は、
『アーロン』は助かるのか
と
(助かるなら)どの様な方法で
と言う事にサスペンスを感じる訳だから、
幾ら実話流行の昨今でも、
配給会社が、手の内を晒すのはまずいだろう。
『アーロン』は助かるのか
と
(助かるなら)どの様な方法で
と言う事にサスペンスを感じる訳だから、
幾ら実話流行の昨今でも、
配給会社が、手の内を晒すのはまずいだろう。
脱出する方法は、どう考えても、
最初から他にはない訳だから、
幾ら途中に伏線を張ったとしても、
自明のことではある。
最初から他にはない訳だから、
幾ら途中に伏線を張ったとしても、
自明のことではある。
実際の本作の素晴しさは、九十分の尺を、
ほぼ一点で撮りきったことにある。
ほぼ一点で撮りきったことにある。
途中、彼の過去や幻想がカットバックで挟み込まれるが、
それが『アーロン』の人となりを、
過不足無く伝える手段として機能し秀逸。
それが『アーロン』の人となりを、
過不足無く伝える手段として機能し秀逸。
要は、先に挙げた二点は、付随的な要件に過ぎず、
それ以外の過程描写がキモなのだ。
それ以外の過程描写がキモなのだ。