キャパ72席と、さほど大きくは無い【シアター10】だが、
場内は満員の盛況。
場内は満員の盛況。
上意であるが、一旦、拒否をする『朔之助』。
『佐久間』は親友であったし、
何よりも彼の妹は『佐久間』に嫁いでいた。
『佐久間』は親友であったし、
何よりも彼の妹は『佐久間』に嫁いでいた。
しかし、藩命には逆らえず江戸に向かって出立する『朔之助』。
傍には、用人の『新蔵(勝地涼)』が付き添う。
彼は家僕ではあるものの、幼い時は二人と兄弟同様に育ち、
嘗て『田鶴』とは、互いに想いを寄せる仲であった。
傍には、用人の『新蔵(勝地涼)』が付き添う。
彼は家僕ではあるものの、幼い時は二人と兄弟同様に育ち、
嘗て『田鶴』とは、互いに想いを寄せる仲であった。
『佐久間』と『田鶴』が潜伏しているであろう行徳までは、
十日強の道程である。
十日強の道程である。
『藤沢』作品の映画化としては、珍しく短い期間に
収斂している。
常であれば、四季の移ろいと共に語られる物語は、
在郷の親族が、常には咲いている花が、
まだ咲かないと、気をもんでいる間に、
終わってしまう。
収斂している。
常であれば、四季の移ろいと共に語られる物語は、
在郷の親族が、常には咲いている花が、
まだ咲かないと、気をもんでいる間に、
終わってしまう。
道中語られる、『佐久間』が脱藩に至る経緯と、
『朔之助』と『田鶴』の諍い、
『新蔵』と『田鶴』の関係性も意味深だ。
『朔之助』と『田鶴』の諍い、
『新蔵』と『田鶴』の関係性も意味深だ。
観客は、
上意討ちは成功するのか
と
『朔之助』は『田鶴』を斬るのか
の、二重の意味でハラハラしながら道中を見守る。
上意討ちは成功するのか
と
『朔之助』は『田鶴』を斬るのか
の、二重の意味でハラハラしながら道中を見守る。
そして、余韻を残すラストシーンではあるが、
妙にしっくりと来ない。
妙にしっくりと来ない。
宣伝文句通り、『藤沢』作品であるが故に、
この結末は素直に受け取るのが筋だろう。
この結末は素直に受け取るのが筋だろう。
「深い感動」という惹句よりも、
肩透かしを喰らわされた様な後味は、
過去の同系列の作品に較べると、
クオリティは落ちる感じだ。
肩透かしを喰らわされた様な後味は、
過去の同系列の作品に較べると、
クオリティは落ちる感じだ。