RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

アンストッパブル@TOHOシネマズ六本木 20111年1月14日(金)

よくよく考えたら、シネコンが二箇所も至近にあるのだから、
会社を早く退けて観に行けば良いのだと、今頃気付く。
で、思い立ったが吉日と、早速に実行。
なにせ、今日は「TOHOシネマズDay」だしな。

同じような考えの人が多いのか、
館内はサラリーマンやOLの姿をかなり見る。
自分としては、こんな早い時間に会社を出るのは、
半年一回あるかないかだけどなぁ。

席数369の【SCREEN2】は七割がたの入り。
前述の客層が圧倒的に多いのに加え、
外人さんの姿もちらほら見かける。
場所柄、だな。

イメージ 1

係員の不手際で、危険物質を積載した機関車が暴走を始める。
たまたま近くに居たベテラン機関士『フランク・バーンズ(デンゼル・ワシントン)』と
新米車掌『ウィル・コルソン(クリス・パイン)』が
それを停める為に動き出す。

オープニングで、
「これは事実をベースにしている」とのクレジットが入る。
邦画では「事実」と「泣ける」が最近の二大キーワードだが、
映画の真実には、それは何の関係も無いことが
本作を見れば良く判る。

要は、「暴走列車を停める」というワンアイディでも、
これだけスリルに満ちた素晴しい作品が作れる。
実話であることは何の関係も無い。

機関士も車掌も、夫々家庭内で問題を抱えている。
が、それらの描写はそぎ落とされ、
可能な限りの最小限に抑えられている。

最終的には、列車が停まることは判っているのだが、
そこまでの過程がスピード満点。
二転、三転と次々に新たな課題が浮かび上がり、
それが攻略される展開は緻密。

列車が暴走するまでの経緯描写も
テンポ良く、加えて人物関係が
上手く把握できるように工夫されている。

ハラハラドキドキさせ、洒落たジョークで笑わせ、
人間関係でほろりとさせ、最後は大団円。
僅か90分の中に、映画の醍醐味が全て詰まっている。