RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ノルウェイの森@TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2010年12月14日(火)

胸を張って言うが、『村上春樹』の”小説”は、一切読んだことが無い。
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この類は読むんだけどね、エスプリが効いていて、面白いです。

なので、本映画の原作となった大ベストセラーも。
内容を含めまるっきりの予備知識さえ無く、
今回が真正に、初『春樹』体験となる。

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「TOHOシネマズデイ」故か、それとも封切り間もない為か、
席数369の【SCREEN2】は満員の盛況。
場所柄?出演俳優によるもの?はたまた原作の読者層?
場内は若い男女が圧倒的に多い。


70年の安保闘争只中の大学で
親元から離れ寮生活を送る『僕=ワタナベ(松山ケンイチ)』は
紛争からも身をおき、バイトと、
寮の先輩である『永沢さん』に誘われるまま、
自堕落にナンパを繰り返す日々を送っている。

同郷の『直子(菊池凛子)』とは、
彼女の恋人であり『僕』の友人でもあった『キズキ』の自殺から疎遠になり、
二人とも、その死の影を背負って暮らしている。

そんな『僕』と『直子』が、
都内でばったり会ったことから、
物語の歯車が回りだす。

『永沢さん』の恋人である『ハツミさん』。
『直子』と療養所の同室にいる『レイコさん』。
そして、もう一方の主人公である『小林緑』と
登場人物は少ないながら、濃密な関係性、
密接に隣り合う「死」、
それを通しての「再生」が語られる。

科白やモノローグは極端に切り詰められ、
彼らの各々が持っているある種の浮遊感を含め、
少し前の日本の生活を描いていても、
リアルとは距離を置いた表現が、
独自の世界観なのだろうか。

横長の画面を十分に活かし切った構図や、
温かみと荒々しさが同居する日本の四季を、
異邦人の眼差しで捉える監督の美意識にも感嘆する。

カメオ出演」もそこそこあるので、
意識して観ていると発見もある。


しかし、(勿論、鑑賞前だが)この作品が
”PG12”である背景がまるっきり見当も付かなかったのだが、
成る程、カラミのシーンは兎も角(女優さん達の乳首も見えないしさ。
『松ケン』は良かったかもしれないけど・・・・)、
この明け透けな会話群は、確かにまずいわな。
実際に、こんな凄い単語の乱発は通常ないよなぁ。


が、かなりできの良い本編は、
間違いなく今年の映画賞の上位にランクされるだろうし、
人から聞かれれば、まずおススメするだろう。

白いブリーフを履いている『松ケン』と言った、
一部の性癖の人には堪らないシーンも、
ふんだんに有る事だし。