RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

シェル美術賞展2010@代官山ヒルサイドフォーラム 2010年11月28日(日)

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一般の入場料は400円だが、
Webサイトから「入場券」をダウンロード~印刷~提示すれば、
無料で入場できる。

2010年度は入賞以上の計三十七点が展示されている。

大賞の『小野さおり』〔ハジマリノザワザワ〕
ガラス製のケーキドームの中には、
貝が散らばっている。
中は海水で満たされているのだろうか、
全体が薄い青色に染まっている。
ここから、新たな命が生まれるのかもしれない。

賞を取った中では、
『大坂秩加』〔6月6日、明日は遠足〕
有りそうでない無い光景。
楽しみにしている遠足は、雨で延期になってしまいそうだ。
「照る照る坊主」以外にも、手近にあるものは一切合財
吊るしてみたのに・・・・。
『森洋史』〔お気に入りの場所〕
パステル調の薄い画面に緋毛氈のように散らばった落ち葉。
落ち着きの中に鮮やかさが映え、描かれた少女でなくても
気に入るだろう。

それ以外では、
酒井陽一』〔海の空〕
硬質なアルミニウムの上にシルクスクリーンを張り
航空機の機体と雲、波紋が描かれている。
素材そのものの質感が、描写されているものとマッチし、
不思議な存在感が表出している。
『村上乃理』〔流転〕
本展では二点だけの日本画の一点。
山水を思わせる落ち着いた画面中には、
時空が混在した不思議な風景。

それ以外でも二~三点気に入った作品があり、
昨年に比べても全体的なトーンは、
かなり好みだった。