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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

第19回奨学生美術展@佐藤美術館 2010年11月21日(日)

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うわ~ん。来て良かったよ~。と、泣いて喜ぶ展覧会。
しかも無料と来れば、これがホントの感無量。

前回(第18回)で買い上げになった二作家、
招待の二名、加えて今回の奨学生十七名の作品群。

元々は『榊貴美』が観られればいいや、程度の
軽い気持ちだったのだが、いやいやどうして
眼福です。

『榊貴美』の作品は常の如く、少女と少年が
赤い服・青い服を身に纏いフォークダンスを踊っている。
しかし、その股間にが、大小の銃が挟まれ、
やはりアブナイ香りが漂って来る。
しかし、「争い」を感じさせる濃密さには
若干欠ける様な、大人しい表現に感じてしまった。

それ以外にも
漆黒の林の中に、やはり暗がりの女性の肢体を描いた
『中尾直貴』の〔かたち〕
下に落ちた木の葉が、吹き上げられ、次第に鮮やかな金色の蝶へと変わって行く
大竹寛子』の〔完全変態2〕
下着姿の女性が薄手のブラウスに袖を通し、僅かに俯いた一瞬を淡い筆致で描いた
『山岡佳澄』の〔無垢〕
大きく金色に輝く月に照らされる蓮が大胆な構図で表現された
『武田裕子』の〔蜜月〕
迸る様な都会の光りの中を、さんざめきながら人々が街路に溢れている
『米山宏美』の〔パレード〕
いや、どれも素晴しいです。

今回は、どれが買い上げ作品になるんだろう。
ま、来年また来れば、わかるか。