RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

SP 野望篇@109シネマズ川崎 2010年11月19日(金)

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平日の昼下がり故か、たとえ「109シネマズの日」で
加えて人気作品であっても、席数121の
【シアター5】の入りは半分程度。
客層は老若男女幅広く、これは少々予想外。
『真木ひろこ』のファンも相当数居るのか。

大元は『CX』の大ヒットドラマ。
岡田准一』と『堤真一』のタイプの異なるイケメンを揃え、
「SP」という特異な設定。
一方で、国家的な陰謀、
トラウマから来る特殊能力と、
現実と仮想を都合良く往還する作風は確かに斬新。

各所に突っ込みを入れながらも、
相当回を見てしまったわけだが、
さて、いざ映画化されてみると、
〔のだめ〕同様、『フジテレビ』の商魂逞しさだけが
透けて見える「前・後編」設定。

タイトルが出ないままの全97分は、
次回作の予告や、カットできそうなシーンが満載、
加えて攻撃のエスカレーションとでも言うべきか、
「そのやり方だったら、幾らでも延長できますよね」
と、しつこいばかりの波状攻撃。

「ええい。とっとと撃ってしまえ~。
何故、そこで撃たん!!」と思わず声に出るほど
(いや、ドラマを見ている時は、実際に言ってたんですけどね、
上記の台詞)まだるっこしい展開は、
腹立たしいほどだが、
一方で、その戦略に乗せられ、
(付き合いではあっても)劇場に足を運び、
みすみすお金を毟り取られる我が身にも腹が立つ。

日本映画には珍しいほどの精緻なアクションシーンと
大掛かりな撮影は十二分に評価できるし、
資金集めのパーティシーンでの特殊なワンカット撮影、
わざと手持ちに変えて、揺れる画面造りをしたりと、
カメラもそれなりに面白いのだが、
前述の理由から、素直にストーリーに身を委ねられない自分が居る。

多分、後編は観に行かないだろう。
有料放送に降りてくるのをゆるりと待つか。