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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

「おんな」−立ち止まらない女性たち−@東京都写真美術館 2010年8月21日(土)

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写真の右側ね。けして手抜きではない。

一般の入場料は700円だが、
ディスカウンターで300円で購入。

兎にも角にも凄い分量の本展での展示数
出展作家だけでも、145名と書けば、写真の量は更に多いわけだ。

サブタイトルに有るように、
1945年の終戦直後から、2010年のイマに時系列で並べられた作品群は、
その時代を「女性」という切り口で、鮮明に切り取っている。

四つのパートに分けられた展示は、
生活であったり、風俗であったり、芸能であったり、
政治や世界情勢であったりと、
その時々のメルクマーク的な事柄が抽出されている。

古い写真は、教科書やクロニクルで見たものが多いし、
直近であれば、新聞・雑誌・テレビで見た作品が多い。
かなりの部分は既視感を持って迫って来る。


閑話休題
〔白痴(監督『黒澤明』)〕撮影中の『原節子』のスナップは必見。
白いバックに漆黒のマントを羽織り、佇んでいる。
女の吸血鬼が居たら、こんな感じなのだろう、と思わせる、
ぞっとする様な美しさ。


それにしても、どの時代をとっても、画面から受けるのは、
女性達の底知れない力強さ。
生への希求と、命を繋いで行くことのたおやかさである。