RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

鴨川@東陽町:日本料理

初めての街で、「さて一杯」となった時の、
店の選択って、ホントに難しい。

地方なら、タクシーの運転手さんに聞くとか、
路を歩いている人に聞く、とかあるけれど、
基本、東京では、その手は通じない。
PCを持っていれば、Web検索もアリなのだが、
それも無い時は、どうするか?

【試験場】の手前、角のビルにあるこの店は、
思いのほか「あたり」の部類。

店内はカウンターにテーブル、座敷。

まず、客筋が良い。
声高な客が居ない。
地元の人か、近隣の企業に勤める人か、
さんざめく会話で心地良い賑わい。

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《先付け》は、じゅんさい、手毬寿司、キンピラ。
異なる味の夫々が、食欲を増す。
じゅんさいは、あっさりの酢。
クコの実の色取りも美しい。
手毬寿司は、(多分)縞鯵。濃厚な白身に驚かされる。
キンピラはピリッと刺激的。

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穴子の柳川》
しっかりした穴子の身に、味・脂、共に乗っている。
旬には少し早いかもしれないが。

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《出汁巻き玉子》
量が多いのが、まず嬉しい。
鹹からず、甘からず、丁度良い味付け。

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《イベリコ豚塩焼き》
厚めに切られた豚の歯応え、脂肪の旨味。
塩・胡椒だけで十全に引き出されている。

イメージ 5
《天麩羅盛り合わせ》
これが、カラッと揚がって、もっ、絶品。
特に野菜の塩梅が良い。
勿論、海老もぷりぷりだ。

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《稲庭饂飩》
実はこれ二人前。「大盛りにして下さい」と頼んだら、
単純に×2で供された(当然、値段もね)。
これは、少々残念な対応。
しかし、汁は出汁が効いて薄口。
麺の茹で加減も上々で、コシ・喉越し、
何れも素晴しい。

総じて言えることだが、魚の処理が上々。
写真は無いが、特に刺身(値段も相応だが)。
平目の薄造りの引き具合。河豚刺し並だ。
鯛は湯霜に。
何れも、ちゃあんと寝かせて、歯応えより旨味重視の調理。

いやいや、かなり満足した。