RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

”Ever”BorisHoppek@DIESEL DENIMM GALLERY AOYAMA 2010年5月16日(日)

先ずは『根津美術館』で〔かきつばた〕を、と向かうが、長蛇の列。
何時からこんなに人気物件になってしまったの?
恐れをなして、次の候補に向かう。


ブランドショップが店舗の二階に併設したギャラリー
場所は『BlueNote』脇の路地を入って右手。

イメージ 1
写真とドローイングが主。

小林信彦』に〔ちはやぶる奥の細道〕という小説がある、
それを思い出した。

『BorisHoppek』はドイツ人のアーティスト。
触れた日本文化を、独自に翻案し、作品に展開している。

例えば、「女体盛り」。
大方の日本人なら、にんまりと想像できるわけだが、
そこには、大きな酢飯(勿論、作り物)の上に全裸の女性の、
海苔宜しく、大きな黒いベルトでバンドルされた様々な姿態が・・・・。
いや、絶対、違うし・・・・。

そして「春画」。
確かに、主旨はあっているかもしれないけど、
ディテェルや描写は、間違っていると思う。
特に、『北斎』の「蛸」。

基本、ギミックとの、了解した前提のアート。
意図された勘違いの方向性の楽しみ。
件の小説も、その認識の上に成立しているわけだから。

小振りながらも、今春、必見の展示会。