RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

のだめカンタービレ 最終楽章 後編@109シネマズ川崎 2010年4月22日(木)

公開5日目、しかし平日の初回。
一方、「夫婦の日&カップルデイ」で千円の入場料。
上記条件で、345席の【シアター6】は、約半数の入り。

イメージ 1

二時間を超える長丁場であるが、
過去のフィルムの多用(当然カットバックの多用)、
VFXの多用、
引用の多用、
そして、長時間のクローズアップの多用で、
本来であれば、前・後編合わせて三時間程度で収まるものを、
意図的に分離し収入を最大化する、
いかにも「CX」らしい手法である。


〔前編〕を受けての本作は、
例によって「ベートーヴェン交響曲第7番」で始まるが、常とは異なる、
ピアノソロでの演奏。
それは、本編の行方を暗示しているわけで、
これにより、前作は『千秋』の、本作は『のだめ』の、
物語であることがわかる。

意図的にドラマチックな造りは仕方ないが、
ノローグの使い方は効果的。
前述の”あざとさ”を勘案しても、
かなり感動できる良作に仕上がっている。

一貫性に欠ける、思わせぶりな科白やシーンを繋ぎ、
最後には強引に大団円にしてしまう。

国民的ドラマの天晴れな終幕である。