RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ソラニン@チネチッタ川崎 2010年4月10日(土)

公開二週目ということもあってか、キャパ191席の
【CINE 10】は九割程度の入り。
客層は女性の二人連れかカップルが多いかな。

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社会人二年目の『井上芽衣子(宮崎あおい)』は大学時代のサークル仲間
『種田成男(高良健吾 )』と同棲中。
『種田』は、その時のバンド仲間二人と、折にふれ
スタジオを借り練習を続けている。
『小谷アイ』も含めた五人は、今でも大学時代の時に様に仲が良い。

衝動的に会社に辞表を出してしまった『芽衣子』。
一方、『種田』はデモCDをレコーディングし、レコード会社に送りつける。
やがて、ある一社から、連絡が来るのだが・・・・。


将来に展望が持てない、依然としてモラトリアムを続けている
二十台前半の若者達の群像劇。
そこに共感できるかが、本作への反応のキモだろう。
隣席の御姉さんは号泣していたが・・・・。
原作は〔ヤングサンデー〕連載のコミック。

つくづく、漫画の映画化は難しいと思った次第。
成功例よりも失敗作のほうが、圧倒的に多い。
そのままを映像化すると、更にうそ臭くなり、
アラが見えてくる。
漫画の中でのみ成立する世界感がある。

あまり乖離し過ぎると、何の為の原作か判らなくなる。
その匙加減が難しい。
勿論、小説でも同じことだが、漫画は、その振れ幅が
激しいようだ。

宮崎あおい』が初めて唄うことが、話題の本作。
二時間という尺は、最後の、その数分のためだけの、
長さかもしれない。