RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

アバター@109シネマズシネマズ川崎 2010年2月25日(木)

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何としても行きたい映画ではあったのだが、
土日の昼間の回は、Web予約が可能に成る、
三日前の0時を待ってログインしても、
アクセス過多で、ようやく繋がった時には、
目ぼしい席はほぼ埋っている状態。
どうせなら、良い席で観たいからね。

で、平日の昼下がり。何とか良席を確保。
でも、開映前にはSOL OUT!
開場が開映の十分前ということもあり、
ロビーには入場待ちの長蛇の列。

当然ながら、キャパ516の【シアター7】は満席。
客層は、老若男女万遍無い。


ところで「IMAX」。
この仕様の劇場で映画を観るのは初めて。
画質は確かに高精細。小さいものまで、くっきり、はっきり。
そして、腹にずんずん響く重低音。素晴しい。
加えて、細かい音までクリアに聞き取れる。
画面の大きさは、以外と・・・・。
故【新宿プラザ】の”D150”クラスを期待していたのだが。


レアメタルが大量に埋蔵されている【惑星パンドラ】には、
異形の先住民「ナヴィ」が棲息している。
地球人は様々な懐柔策を取るが、「ナヴィ」は立ち退きに応じない。

地球での戦争で半身不随になった元海兵隊員『ジェイク・サリー』は
科学者である双子の兄が手がけていた「アバター・プロジェクト」に選ばれ
参加する決意をする。
兄の死に直面し、また自分の足を取り戻す金を得るため。

アバター」は人間と「ナヴィ」を遺伝子レベルで合成したクリーチャー。
ポッドに入った人間の意識と連結させることで、
あたかも生きている様に、コントロールできる。

『ジェイク・サリー』は「アバター」に意識を移し、
ジャングルの奥へと踏み込んでいく。
そこで「ナヴィ」の族長の娘『ネイティリ』に出会う。
『ネイティリ』を愛するようになった『ジェイク・サリー』は、
この惑星を侵略しようとする人間と戦う決意をする。


3Dがウリの映画だが、
13日の金曜日PART3〕の様な鬼面人を驚かす演出
(ボールをジャグリングしているところを俯瞰で映す、とか)、
マイケル・ジャクソン』主演のディズニーアトラクション〔キャプテンEO〕の様に
画面からモノを意図的に跳び出させる演出は無い。

あくまでも物語の世界観にゆるりと引き込むための、
自然な奥行きが感じられる、抑え目の画面に終始している。
かなり計算されている印象。

ストーリー自体は、例によって『ジェームズ・キャメロン』お得意の
「愛(情)」が高らかに歌い上げられる。
例)〔ターミネーター〕〔エイリアン2〕。

が、
「ナヴィ」の造形は〔ライオンキング〕。
ストーリーは〔ポカホンタス〕。
環境や生物は〔風の谷のナウシカ〕。
仕掛けは〔マトリックス〕。
中心に据えられるのは〔聖剣伝説〕。
オープニングや対立関係は〔エイリアン〕。
ドラゴンボール〕の素材もたっぷり。
と、どこかで観た内容のオンパレード。

ただ、こういった要素を、力ずくで、芯の通った流れに纏める技は見事。
また、冗漫に見える戦士となる修行の場面も、最後の戦闘シーンの伏線となり、
技有りの脚本。

後半部の戦闘場面は息も告げない展開で、手に汗握る。
3D画面の仕掛けと同様、次第に異形の異星人の造形も、
気にならなくなってくる。
全てに於いて計算し尽された、完成度の高い映画。

また、観たいか?と聞かれれば、
うん、と応えるだろう。
勿論、3Dで。


加えて、この映画、
異民と同化する新しいスタイルを発掘したな。
瞠目すべき。