志村立美 美人画展＠横浜赤レンガ倉庫1号館 2010年2月20日（土）

ここに来るのは初めて。
天気の良い休日の昼下がりということもあり、
周辺は大層な人出。

当該展はWebで検索していて見つけたのだが、
一般の入場料は300円。
主催は「志村立美事務局」とある。
二階の【ホールＣ】で開催されている。

入場してわかったのだが、本展は即売を兼ねた展示会。
なので、買い手が付いた作品には、例によって赤○シール。
何点かには、既に貼付されていた。

しかも展示されているのは「版画」。「原画」ではない。
相当に手の込んだ技法で製作されているようだが、
気分が損なわれるなあぁ。

計２８点の展示だが、これは入場料を取ってはいけないだろう。
いくら、入場記念にポストカード（２００円相当）が一枚進呈されると言っても。

『志村立美』は挿絵画家。
馴染み深いところでは〔非牡丹博徒（『お竜さん』ね）〕の映画ポスターや、
初期の『美空ひばり』のＳＰ盤のレコジャケが代表作。

全ての作品は、女性が画の中心に配され、
一点を除いて顔は緩やかに斜め横を向いている。
僅かに上からの目線で描いた時に、最も美しく観える、
ということだろうか。

江戸を思わせる背景や着物・装飾品も含め、風情が有り、
女性の面持ちはかなり似通ってはいるものの、
凛とした美しさが感じられる。