RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

食堂かたつむり@TOHOシネマズ川崎 2010年2月14日(日)

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【SCREEN8】の席数は112だが、ほぼ満席。
14日の「シネマズディ」千円に加え、
客層は女性とカップルが多い様だ。
事前知識はサラサラ無く来たわけだが、
ハートウォーミングな内容なのかな。


母親に反発して東京へと飛び出した『倫子(柴咲コウ)』は
一緒に店を開く約束をした恋人に手ひどく裏切られ、
全財産はおろか声まで無くしてしまう。

傷心のまま母『ルリコ(余貴美子)』が住む田舎に帰ってきた『倫子』は、
家の物置を改装して食堂を始める。

その食堂『かたつむり』で食事をすると、願いが叶ったり、
幸せが訪れるという噂が広がり、食堂は次第に繁盛するのだが・・・・。


母と娘の葛藤と和解を描いて、ストーリー自体は秀逸。
原作はどうなのか知らないが、思わず涙ぐむ向きも多々居るのでは?

三浦友和』を含め、脇役も良い味を出している。
特に『江波杏子』が、食事をしながら次第に変容していく様は、
感動的ですらある。
柴咲コウ』も声を出せない料理人を熱演し、
調理シーンも手馴れたもので、好感度UP。


が、所々に歌の要素やCGを挟み込みながら映画は展開するのだが、
これが良くない。
とってつけたようで、何か他の表現方法は無かったのかと。
大人向けの童話であるのは明らかなのだが、
此処までファンタジーの要素を持ち込む必要はサラサラ無かったのでは。

これは、全て脚本家と監督の罪。
料理と一緒で、折角の良い素材を、間違った手法で作ったために、
想定外の味になってしまった典型例。