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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

第58回東京藝術大学卒業・修了作品展 2010年1月31日(日)

先週に続き、【東京藝術大学】の卒業・終了展。

こちらは

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東京都美術館】=学部生

イメージ 2
【大学美術館】=大学院生

の二箇所に別れ、更に大学構内にも展示があるという、かなり大掛かりなもの。
ゆっくり回れば軽く半日は必要。
時間の都合上、上記二箇所のみの観覧だが、それでも移動時間を含め
二時間以上かかってしまった。

入場料は、勿論無料の展覧会。


東京都美術館】の展示で気に入ったのは、日本画
『柴田亜子』の〔天の岩戸の後の出来事〕
淡い色彩で、再び光が戻ったことを寿ぐ八百万の神が描かれる。
伎楽の面を被り、姿態も姿勢も様々。
嬉そうに揺蕩う神々達は、ユーモラスで可愛い。


【大学美術館】では
田中健』の〔うつらうつら〕
この人、所属自体は「デザイン科」なんだけど、展示されているのは人物画。
おそらく鉛筆で描かれたであろう白黒の作品は、大胆な余白に
片側には少し上を向いて座る若い女性。
漂う静謐な雰囲気と、彼女の顔立ちがなんとも好ましい。

卒業・終了制作と言うこともあり、大作が主。
各人のプロフィールを描いた10号程度の作品も添付され
(これがまた、素材も手法も様々。出展は油絵なのに、日本画
描かれているものもあったり。
おまけに、出展作品よりも、味があって面白いものも多数見受けられたり)、
十二分に堪能させて頂きました。

館内は何れも、かなりの人の入り。
関係者や縁者が多いのかな。
こっちよりも混んでいたんじゃあないか?