若手芸術家の成果発表の場と言うことだが、
12人の作家の展示は、殆んどが取っ付き易く、「これは受け付けない」と感じるものは無い。
各人の個性が出ていて、その変化のため、厭きず・中弛みせず、最後まで鑑賞できた。
12人の作家の展示は、殆んどが取っ付き易く、「これは受け付けない」と感じるものは無い。
各人の個性が出ていて、その変化のため、厭きず・中弛みせず、最後まで鑑賞できた。
場内は昨年同様ゆったりと回れる程度の人の入り。
『栗本夏樹』の作品は漆に蒔絵・螺鈿を施した作品。
深い、手触りの良さそうな漆の質感に、虹色の光を放つ螺鈿の縁取りが絞まりを与えている。
で、この手の作品は「木」をベースにするのが普通だが、彼は車のボンネットを使用。
素材が持つカーブや段差が、リズムとなって楽しい。
深い、手触りの良さそうな漆の質感に、虹色の光を放つ螺鈿の縁取りが絞まりを与えている。
で、この手の作品は「木」をベースにするのが普通だが、彼は車のボンネットを使用。
素材が持つカーブや段差が、リズムとなって楽しい。
チラシにも、その作品が使用されている『安田佐智種』の写真は、林立するビル群を独特の手法で撮影したもの。
遠近感が強調されているため、実際よりもかなり高く・細く写し取られている。
さほど高くない15階程度のビルでも、針鼠の背中のように、シャープにそそり立っている。
勢いの中に危うさも内包し、計9枚の中には、韓国や中国のそれもあるけれど、
やはり日本、それも浜松町周辺を写した作品に親近感があるなぁ。
遠近感が強調されているため、実際よりもかなり高く・細く写し取られている。
さほど高くない15階程度のビルでも、針鼠の背中のように、シャープにそそり立っている。
勢いの中に危うさも内包し、計9枚の中には、韓国や中国のそれもあるけれど、
やはり日本、それも浜松町周辺を写した作品に親近感があるなぁ。
それ以外にも、『藤原彩人』の陶器の作品、『高野浩子』のテラコッタを使用した作品なども好ましい。
行って損はない展覧会となっている。