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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

菅原健彦展@練馬区立美術館 2009年12月23日(水)

のっけから度肝を抜かれる。
エントラスに展示されている対の作品は〔雷龍図〕と〔雲龍図〕。
その大きささが半端ではない。ほぼ、縦5m×横10m。
ホントに龍が居たら、このくらいの大きさだろう、という実感。

1m四方の正方形の杉板を50枚組み合わせての作品の素材は、
金箔と白亜と雁皮紙。
白い体の龍がのたうち、金色の鱗が光る。
なんという迫力。

杉板は反り返り、箔や白亜は一部剥落し、紙は皺寄っているけれど、
この壮大さを前にしては、そんなことはものの数ではない。


ことほど左様に、展示されている作品は大概が大作。
全四十点強に、圧倒されてしまう。


桜を主題とした作品は水墨。
顔料を使っていても、ほぼ黒色で統一されている。
それでも幾世紀を超えて咲き誇る樹の力強さが、横溢している。

箔・岩絵・顔料と言った日本画の材料を使いながら、
厚く盛られ、弾ける様に塗られた画面からは、激しさが迸っている。


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その力強さを観たいが故だろうか、場内は、そこそこの混雑。
でも、27日(日)迄の本展には、迷わずに行くべし。
一般の入場料は500円