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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

川崎市市民ミュージアム 2009年12月20日(日)

市民ミュージアム】の催しは、

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“灯りの情景 ―灯りと人の物語―”
こちらは、一般の入場料500円。



前者は個人から寄贈されたモノを主とした、コレクションの展示。
土器からLEDライトまでと、品目は幅広い。


中でも心を魅かれたのは、ランプ等のガラスを使った照明具。
江戸時代であれば高価な、明治期になれば、より意匠を凝らした、
精緻な細工や、すりガラスの文様に、
日本人が生活の中に些細な楽しみを見出していく術が垣間見え、
つくづくと感動してしまう。

アセチレンランプ-白熱灯-LEDランプの
明るさや温かさ比べのできるコーナーも楽しい。

ただ、展示品は日本のモノに限定されているのが少々物足りなく、
同様の生活雑器が海外ではどのように展開されているかの比較もあれば
より良かったかと。


後者は写真がメインの展示なのだが、映像作品も若干あり、
出色だったのは『越田乃梨子』の〔部屋〕と題された9分程度の作品。

これは、白い発砲スチロールで作られたスペースの中でパフォーマンスする男女を、
あちら側とこちら側の両方から同時に撮影し、
上下に重ねてビデオ作品としている。

普通ならあり得ない複数の視点は、神の座とでも言うのだろうか、
不可解で不愉快で気持ちが悪い、が、先の動きを知ることもできる優越感もある。
精神の裏側がザワザワする感覚。


常の事ながら、オトク感満載の展示内容。
近隣の人は、迷わず行くべし、である。