RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

秋の気配:花家@神保町

って、もう暦の上では晩秋だな。
でも、東京はこのところ、20℃以上になったり、
急に14℃迄冷え込んだりと、寒暖の差が激しい。

久し振りの『花家』は、
季節を感じさせる料理が満載だった。

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〔白和え〕は柿。棒状に切られた若い柿の
しゃくしゃくした歯応えとほのかな甘み、
独特の香りがたまらん。

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碗は茸。しかも、秋田の山奥から直送されたものを複数種入れ、
蒸しあげている。
香り良し、溶け出した滋味深い出汁善しで、間然となる。
本当に素朴な味だが、こういったものを良いと思える感性を、
何時までも持っていたいものだと、しみじみ思った。

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刺身は烏賊・鯛・鮪。
烏賊は肉厚、ねっとりした歯応え。
寝かせられた鯛は旨味がのっている。
鮪は口の中で蕩け、しかも爽やかな後味。

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〔蕪のふろふき〕大根ではない、蕪である。
聖護院蕪に、甘めの味噌餡が掛っている。
蕪独特の繊維や土臭さは皆無。

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〔鰤照り〕まだ旬には少し早い気もするが、
このぶ厚く切られた身はど~よ。ステーキ並み。

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〔鯛煮付け〕甘からず辛からず、上品な味付け。
カマの部分の肉は、ホントに旨いなぁ。
針生姜も刺々しさは無く、画竜点睛。

と、本来のコース料理はココまで(あと、最後の〔棒寿司〕だが、
特別に何品か追加してもらった。

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カラスミ〕まだ完全に乾燥しきってはいない。
好みは分かれるだろうが、若さの残る
このねっとりした口当たりも、また由。

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〔牛蒡の素揚げ〕以前、どこかで、チップスにしたものを食べたことがあるが、
これも旨い。
野味、塩加減が抜群。

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〔雲丹の茶碗蒸し〕もう笑うしか無いでしょう、美味しくて。
濃厚な雲丹の旨味が、口いっぱいに広がる。

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〔鯖の棒寿司〕身は白く〆っているが、皮に近づくにつれ赤味が残る。
グラデーションが美しい。食感も然り。
〔べったら漬け〕と〔赤だし〕も上々。

さすがにこれだけ食べればお腹がいっぱい。
ご馳走様でした。