【CINE7】のキャパは244席だが、客の入りは二~三十人程度。
ま、朝イチだし、”R15+”だし、こんなものか。
ま、朝イチだし、”R15+”だし、こんなものか。
冴えない中年男の『秀雄』がもっていた空気人形(「ラブドール」っていうの?)の
『のぞみ(ペ・ドゥナ)』が、突然心をもって動き出す。
街に出た『のぞみ』は『純一(ARATA)』が働くレンタルビデオ屋で、
アルバイトを始める。
『のぞみ』は『純一』に次第に好意を持つようになる。
『秀雄』も含めた三人の関係は、どうなって行くのか・・・・。
『のぞみ(ペ・ドゥナ)』が、突然心をもって動き出す。
街に出た『のぞみ』は『純一(ARATA)』が働くレンタルビデオ屋で、
アルバイトを始める。
『のぞみ』は『純一』に次第に好意を持つようになる。
『秀雄』も含めた三人の関係は、どうなって行くのか・・・・。
周囲の登場人物は、肉体的には詰まっているのに、心が空虚。
”空気人形”とは逆(カラダは空だが、心が満ちている)であることが併行して描かれる。
”空気人形”とは逆(カラダは空だが、心が満ちている)であることが併行して描かれる。
常人離れした大きな瞳、たどたどしい日本語、
今にも地を離れて行きそうな、独特の浮遊感。
生まれたばかりの無垢さを感じさせる雰囲気。
ほっそりとした体型。心を持ち始めた人形そのもの。
彼女のために作られた役・話ではないかと思わせる。
今にも地を離れて行きそうな、独特の浮遊感。
生まれたばかりの無垢さを感じさせる雰囲気。
ほっそりとした体型。心を持ち始めた人形そのもの。
彼女のために作られた役・話ではないかと思わせる。
心を持ち、動き出す瞬間の描写が秀逸。見るもの触るもの、全てが新鮮。
押さえたカメラワークが、更に良い雰囲気を醸し出している。
押さえたカメラワークが、更に良い雰囲気を醸し出している。
人形ならではの痕跡を消そうとする、また色々な知識を得ようとする、
その行いが何ともいじましい。
楽しい時間を過ごしながらも、自分が代用品であること、
周囲とは違う存在であることの意識に苛まれる。
その行いが何ともいじましい。
楽しい時間を過ごしながらも、自分が代用品であること、
周囲とは違う存在であることの意識に苛まれる。
余情のあるラストは、想定もできなかったが、
これ以外には有り得ない展開かもしれない。
物理的な涙は出ないけれど、心が激しく慟哭する秀作。
これ以外には有り得ない展開かもしれない。
物理的な涙は出ないけれど、心が激しく慟哭する秀作。