『岡田斗司夫』が本書の中で、図らずも、”一番やってはいけないこと”と、
喝破している背景ではあるが、
原作アニメをリアルタイムで見た人間にとっては〔サスケ〕とともに、
何とも魅力的な主人公ではあった。
『カムイ(松山ケンイチ)』は、ある目的から領主の愛馬の前足を切り取った
漁師の『半兵衛(小林薫)』を助ける。
時化る海に落ちた『カムイ』は『半兵衛』の住む島に流れ着くが、
そこにはかっての”抜け忍”『スガル(小雪)』が、彼の妻として
子を生していた。
『カムイ』を追い忍と猜疑する『スガル』。時を同じくして、領主と伊賀からの
追ってが絡む。
漁師の『半兵衛(小林薫)』を助ける。
時化る海に落ちた『カムイ』は『半兵衛』の住む島に流れ着くが、
そこにはかっての”抜け忍”『スガル(小雪)』が、彼の妻として
子を生していた。
『カムイ』を追い忍と猜疑する『スガル』。時を同じくして、領主と伊賀からの
追ってが絡む。
登場人物の造形は魅力的。
少々鼻に付く”ワイヤーアクション”を除けば、殺陣も斬新。
何よりも”変移抜刀霞斬り”や”飯綱落し”が実写で再現されるのが嬉しい。
少々鼻に付く”ワイヤーアクション”を除けば、殺陣も斬新。
何よりも”変移抜刀霞斬り”や”飯綱落し”が実写で再現されるのが嬉しい。
一方、
アニメの(勿論、漫画もそうだが)〔カムイ外伝〕の白眉は、
『カムイ』が流れて行くところにある。
が、本作はそのうちの一つのエピソードのみ(『カムイ外伝 第二部』の「スガルの島」 )を
取り上げているためか、広がりに欠ける。
小さく小ぢんまりと、纏まってしまっている。
狭い島の中での出来事に収斂(しかも、周りは海だし)してしまっていることが、
至極残念。
アニメの(勿論、漫画もそうだが)〔カムイ外伝〕の白眉は、
『カムイ』が流れて行くところにある。
が、本作はそのうちの一つのエピソードのみ(『カムイ外伝 第二部』の「スガルの島」 )を
取り上げているためか、広がりに欠ける。
小さく小ぢんまりと、纏まってしまっている。
狭い島の中での出来事に収斂(しかも、周りは海だし)してしまっていることが、
至極残念。
確かに、これだけエピソードを二時間に押し込めるのは力技。
なので、唐突に感じられる、登場人物の行動もある。
プロローグを除けば、『カムイ』のロードを
これ以上描くのは無理があるだろう。
ノスタルジーが可視化される喜ばしさに相反して、
何とも隔靴掻痒な印象を受けてしまう。
なので、唐突に感じられる、登場人物の行動もある。
プロローグを除けば、『カムイ』のロードを
これ以上描くのは無理があるだろう。
ノスタルジーが可視化される喜ばしさに相反して、
何とも隔靴掻痒な印象を受けてしまう。
船を漕いだり、海に潜る『カムイ』に比して、
森の中を跳梁する『カムイ』は、躍動感に満ちていた。
森の中を跳梁する『カムイ』は、躍動感に満ちていた。