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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ウィーン・ミュージアム所蔵クリムト、シーレ ウィーン世紀末展@日本橋高島屋 2009年9月27日(日)

デパートで開催される展覧会にはできるだけ行かないようにしているのだが、
ふらっと覗いたディスカウントチケットで300円で売っていれば、
つい買ってしまうのが人心ってもんでしょう。

一般の入場料は1,200円のこの催し
珍しく会期の半ばに行ったのは、さほどの混雑ではないだろうとふんでのこと。

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13時半頃の入場だが、案の定、中の混雑はさほどでもなく、
ゆったりと鑑賞できる(でも、出る頃には、そこそこの入りに
なっていたけど)。

総展示数は百を優に超え、なかなかの見応え。
しかし、タイトルにある『クリムト』や『シーレ』は
それほどの点数ではない。

閑話休題。『クリムト』はかなり好きで、
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こんなものや、
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こんなものも、揃えている。

クリムト』は素描も含め計8点。
意匠化された衣装に、人間の顔がリアルに浮かんでいる
後期作品は無く(その嚆矢の〔パラス・アテナ〕はあるけどね。あと、素描を除く)、
殆んどが1900年以前の作。
それでも、時系列に並べることと、弟の画を並列することで、
それなりの感慨はある。

『シーレ』は絵葉書も含め20点。
独特のタッチや人物の造形は(掛け軸を模して描いた〔ひまわり〕も含めて)、
近寄ると切られそうで、観る側にも、緊張感を持つことを強いている。

本展の眼目は、世紀末前後のウィーン画壇と、
それを取り巻く状況を俯瞰することにあるようで、
画家では『ココシュカ』、人物では『マーラー』等が取り上げられ、
往時を感じさせる内容になっている。


注)当たり前かもしれませんが、エスカレーターの速度は鈍いです。
あと、スーベニアーのポストカード、一枚150円は噴飯モノだと思います。