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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

20世紀少年<最終章>ぼくらの旗@チネチッタ川崎 2009年9月19日(土)

というわけで、同一劇場での二本ハシゴとなった。

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【CINE4】はキャパ290席。傾斜が急で、後ろの方が観やすい。
当日の入りは三割程度で、かなり空席が目立つ。

〔第1章〕
〔第2章〕
と来て、〔最終章〕は二時間半の長丁場である。
前二作も二時間を超える長尺だったが、本作はそれを上回る。

前回までの予習編に続き本編が始まるのだが、
説明のための回想シーンに時間が多く割かれ、
どうも今ひとつピリッとしない。

結末(『ともだち』が誰なのか、彼の野望が達成されるのか、とか)で全てが明示され、
大団円になるであろうことは、予め分かっているわけだから、
それに到る過程をどう描くかなのだが、多くのエピソードを詰め込んだ割には、
シーン毎の配分が良くないため、消化不良の感は拭えない。

忘れかけていた人物や、初登場も含め、主演者がかなり多いので、
人間関係を整理するのも大変。
ま、大層な人が、背景がつながる端役で出ていたりして、
それが分かるのは楽しいんだけど。

例によって60~70年代の懐かしいモノやコトが記号的に埋め込まれ、
それを発見する楽しみは有るものの、
始まりが壮大であっただけに、竜頭蛇尾になったしまったようで至極残念。

本来的には、二時間づつの四部作にするのが妥当だった気もするが、
それでは興行的に成り立たんのだろうな。

あ、でも、『常盤貴子』は老け役でも綺麗だった。
あと、『高橋ユキヒロ』に赤い腕章をつけさせて、
ベースを弾かせるのは、やりすぎとは思わんぞ。大賛成。