RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

女の子ものがたり@チネチッタ川崎 2009年9月19日(土)

小学生の頃は、漠然と中学生になることを考えていた。
中学生の頃は、地域で一番の高校へ行く事を疑ってなかった。
その通りになった高校では、東京の大学へ行くのだろうと、
これも何と無く考えていた。
そして、東京に出てきて、大学に通う。
でも将来のことなんて、何も考えていなかった。

イメージ 1
【CINE7】はキャパ244席と、比較的大き目の劇場。
傾斜も急で観やすい。
しかし、当日の入りは二十人程度(数えてました)。
何とも淋しい限りだ。


〔女の子ものがたり〕は『西原理恵子』の自伝的漫画。
深津絵里』が一番にクレジットされているが、
彼女は寧ろ狂言回しの役割。
本当の主人公は、小学生時代と高校生時代を演じた、
各三人の女優さん達。

デビュー作は絶賛されたものも、その後は思い通りの作品が描けない
漫画家の『菜都美(深津絵里)』はスランプの真っ只中で、
正面から原稿と向き合っていない。
そこに新担当の『財前(福士誠治)』がやってくることで、
変化が生じる。

少女時代を回想しながら、今の生活を挟み込み、
彼女の再生が語られる。

周囲のしょ~も無い、展望の無い大人達を見て、
自分等も同じ道を歩んで行くのだろうと漠然と、
屈託無く考えている少女達は、
しかし、その時の若さゆえにキラキラと輝いて見える。
監督は、その一瞬の美しさを、おさえたカメラワークで丁寧に掬い取っている。

東京に出る前の『菜都美』に”さよなら”が告げられる。
本当に悲しく辛いけれど、
これほど暖かい気持ちのこもった別れのシーンは
かって有っただろうか。
おぢさんは、思わず泣けてしまったよ。


注)
チネチッタ】はポイントカード10周年ということで、
カード提示で1,000円で入場可のキャンペーンをやっている。
かなりオトク感満載の大盤振る舞いである。
特に、Webで予約可で、入り口でポイントカードを提示すれば特典が受けられるのは有り難い。
今日が初回で、次回は10月10日。土曜日という共通項はあるけど、週が違うから、
【109シネマズ】の10日と19日の割引デーにぶつけて来たのは見え見え。
実は、自分も”ブルーカード”を持っているけど、こちらの方がメリットが大きいと判断して、
〔20世紀少年〕は【チネチッタ】で観ることを選択した。
募集停止の”ブロンズカード”の代替として選択したわけだが、
受けられるサービスの差が大き過ぎる
(19日の割引はWeb予約不可とか、Webではプレミアペアシート・エグゼクティブシート予約不可とか)。
Web上での入り口を通常の顧客と変えるだけで対応できるはずなのだが・・・・。
あまり冷遇すると、客を取られてしまいますぜ。