RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

山形スクリーム@TOHOシネマズ川崎 2009年8月20日(木)

映画の感想や情報を交換する友人がいるのだが、
その彼女が”映画の日”に二本行って「なかなか面白かった」
と評した内の一本。

「(映画の日に)二本も観るなんて、そんな学生時代みたいな・・・・」
とも思ったが、前売り券も入手できたので、
(久々、自分もやってみようと)川崎までやって来た。

先ずは【109シネマズ】で〔サマーウォーズ〕の座席指定を、
と思ったら、何と!14:30の回は満席。
16:55の回で観る時間的余裕は無い。
泣く泣く諦め、次の機会を待つことに。

で、押っ取り刀でこちらにやって来た。
11:20の回だけなので、かなりびくびくしたが、あっさり良席確保。

【SCREEN1】のキャパは144で、小さ目。
通路より後ろの傾斜が急になっているので、個人的には上の方が上席。
中は三割程度の入りで、空席がかなり目立つ。

イメージ 1

竹中直人』の6本目の監督作品は、ホラーでありながら、
お笑いあり、ミュージカルや日本の古典芸能の要素の取り込みあり、
過去の映画のコラージュありで、かなり賑やかであるとともに、
オタク心を擽る内容となっている。


平家の落人伝説のある村に、歴史研究会の先生・仲間達とやって来た
東京の女子高生『美香代(成海璃子)』が巻き込まれる、
一夜の恐怖体験。

落ち武者狩りに遭って、無念をのみながら死んでしまった
『忠経(沢村一樹)』の怒りを治めるために建てられた祠が、
取り壊されたことから全ては始まる。
鎮まっていた怨念が甦るわけだ。

お約束通り退路が断たれ、村の中には悲鳴(スクリーム)が満ち溢れる。
そして、これも付き物の、突然の(落ち武者の)出現と大きな物音。

が、しかし、怖さと可笑しさが、丁度半々の配分は、
中途半端にはならず、絶妙のバランスを保ってラストまで突き進む。
これほど馬鹿馬鹿しさを意図的に盛り込んだホラーは、
かつて無かっただろう。

女子高生4人と先生のキャラ別けも、パターン通りの造形。
『竹中』本人が二役も兼ねており、多少やりすぎのうらみはあるが、
ま、許容範囲。

結末も予定通りのハッピーエンドなのだが、殺されてしまった村人達を
活かすラストには、かなり感じ入った。


追記:
時間が余ったので、駅側の【アートガーデン】を覗いて見た。
こんな展示内容だった。
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