春/夏と訪問し、秋は無理だったが、
季節に応じて食べに行きたいとの希望はあり。
当日は18:15の入店で先客は四、後客も四。

満席ではないことに加え、
以前は店主以外にお運びのお姐さんが中途参戦だったのが、
今日は見習の料理人らしき男性が他に一人。
まだ十分な戦力にはなっていないようだが、
それでも厨房内は多少の余裕を以って回っているようにも見える。

【先附け】金時人参の擦り流しにそぼろ
《ガスパチョ》を思わせる仕立て。
人参は甘く、軽く出汁の味。
ほの温かく、胃がほわっとする。
そぼろは無くても良かったかも。
食感も異なるし、匂いも移る。
【お造り】真鯛/イサキ/水蛸/本鮪
写真を撮り忘れ。
色見が千鳥格子のように配され美しい。
水蛸が出色。
細かく包丁が入り、すっとした歯切れに
ねっとりした口当たり。






【八寸】
《山芋の梅肉漬け》は梅肉を乗せ忘れのようだが(笑)、
一晩漬かっていただけあり、心地好い酸味が沁みている。
「むかご」が使われているのも洒落ている。
山芋が地下茎で「むかご」は「わき芽」だから、
親子関係に近いかも。
柿の下には燻った牡蠣で、言葉遊び。
喧嘩しない味わい。
季節らしい鮟鱇の肝は濃厚。
が、出色は中央下の豆腐で、
艶めかしい舌触りに練乳のような甘味。
素材は芋の種類と聞くも失念。
胡麻豆腐の応用の作り方と思われ。


【椀物】松茸土瓶蒸し 海老/鶏/三つ葉
いや~久々に食べた松茸。
まさに季節の味で香りが立つ。
出汁で躰も温まり、言うことなし。

【焼物】寒鰆/柚子味噌焼き
柚子窯を作るのもご苦労な作業。
鰆の旬は字の通り春だと思っていたが、
冬でも美味しいのね。

【お凌ぎ】蒸し鮑 肝ソース
@神保町の寿司店でも《塩むし》として供される。
肝ソースが絶妙な旨さ。
これにご飯を入れて食べたら、
どれほどの美味だろう。

【揚物】河豚唐揚げ
うん、これも久々に食べた。
刺身は勿論だが、火を通せば
旨味は更に活性化する。
食感も、魚を食べているとは思えぬほどに変容するし。



【お食事】シラス/茸/栗のご飯 赤出汁/桜麩 香の物
ご飯は多くの素材で贅沢。
栗や茸は森の精で季節感たっぷり。
赤出汁は強い味。
たっぷりの桜麩が春への期待を膨らませる。

【甘味】抹茶わらび餅/シャインマスカット大福/柿ゼリー寄せ
わらび餅は優しい味わい。
大福との表記も、牛皮で包まれた餡の中には更にマスカット。
「苺大福」に似た仕立て。
お酒は「アサヒ熟撰」が供されるようになったと聞き、
先ずはそれから。
以降は日本酒にチェンジ。

《田酒》

《日高見》


《新政 No.6》


《赤武》
と、呑み進め、《田酒》はお代わりも。
お代は〆て30,646円。
料理は常と同じコースも、
酒を驕ったので少々お高くついてしまう。