お伊勢参りに来たのなら、
《伊勢うどん》は昔からの習いと聞いている。
標題店は「おかげ横丁」の丁度中ほど、
僅かに路地に入った場所。
12:05の店頭着で長蛇の列。
人気店とは聞いていたがこれほどとは思わなかった。
が、よく見ると、店内も店外も
空き席は散見されるし、列も順調に進んでいるよう。
これなら、さほど待たないのでは、と
最後尾に着けば、10分後には会計口に。
ここでオーダーを告げ
支払い後に番号札を貰う。
食したのは、
手打ち伊勢うどん+温たまご。
値段は800+100で900円。
「数量限定」と書かれているので
大丈夫かなとも思ったが、
あっさりと注文は通り
三十五番の木札を渡される。
そこから4分ほどの待ちで
「35番の方~」との声掛けに
手を挙げて合図すれば、席まで運んで来てくれる。
麺量は多くはないが超極太に目を奪われる。
薬味は青葱のみと至ってシンプル。
汁は黒々とし、濃そうに見える。
温玉も、良い加減に固まっている。
出色なのは、やはり麺。
断面は1㎝四方を超えており。
滑らかな口当たりに、
もちっとした噛み心地。
しかし、その後に
はらはらと溶けるように口中で解けて行く。
これは素晴らしい。
量は150gくらいか。
大盛りがあれば、増したいところ。
汁は尖りの無い醤油。
色味の割には鹹さは感じないが、
一方でコクや旨味もあまりない。
こりゃ~味変は必須とばかりに
七味を降るが、あまり助けにはならず。
そのまま飲んでも、
体に悪かろうの気配は感じず。
食後には返却場所に食器類を返し
御馳走様。
評価は、☆5点満点で3.5(☆☆☆★)。
素朴さと、麦の良さを堪能できる一杯。
一方でインバウンド対応もあろうか、
会計は電子決済にも対応しており、
先進なのには感心。