『金子半之助@日本橋』の係累店と聞く。
先の店は凄い行列だが、
標題店はそこまではなさそう。
場所は【コマツビル】の裏手。
【外堀通り】から一筋奥に入った細い通り沿い。
店内は厨房に向いたストレート九席のカウンター、
四人掛けのテーブルが四卓。
11:20の入店で先客は五。その後
食べ終わって出るまでの来客は四。
オーダーは各所に置かれた写真入りのメニューを見て直接。
会計は渡された伝票を持ち、食後に入り口前のレジで。
食したのは
天ばら丼 上。
オーダーを告げると、味噌汁を付けるかの確認があり、
不要と答えたので
値段は1,700円。
そこから5分ほどの待ちで
雄渾な姿の穴子が乗った一膳が供される。
小さいながら蓋が被さっているのは御定法。
蓋を取れば穴子の上には柚子片。
海老、小柱、烏賊のバラ天麩羅がみっしり詰まる。
その上には獅子唐。
脇には、茶色っぽい舞茸も。
からっと揚がり衣はさくさく。
胡麻油の薫りと味が強め。
時として生姜も香る。
どの海鮮もすっと歯が通る軟らかさ。
海老はぷりっとしているが。
出色なのは舞茸。
熱々で根元の方はとろっと蕩ける食感。
穴子の長さは25㎝ほどもあるか。
一旦、避けて置き、後の楽しみに。
魚らしい匂いが、やや気になるか。
玉子は最後にTKGにして。
黄身の濃厚さが嬉しい。
ご飯の炊き加減は硬め。
甘めの汁はやや多めで、
米を満遍なく包んでくれる。
底に溜まるほどではない。
漬物は大きな壺に入り卓上に置かれているので、
小皿に適宜移していただく。
口の中がさっぱりする。
熱々のお茶は「黒豆茶」と書かれていたような。
ポットに入っているので、これも茶碗に注ぎ飲む。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
内訳は各々☆3点満点で
素材:☆☆☆
下拵:☆☆
揚げ:☆☆☆
ご飯の量がさほどでもないので満腹にはならないが、
衣と油のおかげで腹持ちは善し。