創業百年に迫る老舗。
が、その存在に気づいたのは
二年前に「ガスト@大森」に行った時。
あまりにさりげない佇まいで【ミルパ商店街】に在るので、
ずっと見過ごしていた。
11:25の入店。三々五々の来客は
近所の馴染みの人も多そう。
昼から酒を嗜む姿もちらほら。
店内は個室もあるかなりの広さ。
「こちらにどうど」と、窓際の広い席に通される。
大きな窓に、道との境には塀が建てられ、
脇を山水宜しく水が流れ金魚が泳ぐ池に注ぐ。
涼しげだ。
オーダーは各所に置かれたメニューを見て直接。
会計は渡された伝票を持ち、食後に
店中ほどのレジで。
食したのは、
鴨せいろ+蕎麦の大盛り。
値段は1,500+230で1,730円。
8分ほどの待ちで
折敷に湯桶も載せられ供される。
おや、炊き込みご飯も一口ついているのね。
蕎麦は大盛りにしたので蒸籠が三段。
水切りの笊が下に仕込まれている。
細、ストレートでエッヂ立ち、
しゃきんとした口当たり。
ずずっと啜れば、コシもあり、
滑らかな喉越しは心地好く
香りが鼻に抜ける。
好きなタイプの麺の具合だ。
量は200g弱ほどか。
汁からは鴨と葱の香りがぷんとする。
軽い酸味に鴨の強い味が染み出した出汁の塩梅は良い。
鴨肉は厚い削ぎ切りが三片。
歯応えがあり、嚙み締めれば
旨味が滲み出す。
表面には滴々と鴨脂。
薬味の葱を随時足し、
最後は蕎麦湯を注ぎ味を膨らませ楽しむ。
ご飯は茶飯だろうか。
仄かな酸味に、具材も散在している。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
夜は、つまんで呑んで
蕎麦で〆る客も多いのだろう。