店先の看板にも書かれている通り、
【プレデンシャルタワー】脇のこの場所に在った『フリッツ』は
名は体を表すで揚げ物がウリの店。
が、もう一つの特徴は
なぜかしら《ラーメン》を供しており、
自分が最後に訪問したのは2011年8月末のこと。
その時には《冷やしラーメン》を食べている。
その後、変遷はあり、
標題店は揚げ物にプラスして《蕎麦》を出すのだと言う。
店内は大小のテーブルが多数に小上がりまで。
相当の人数を収容できるよう。
11:30の入店で先客は四も、
その後は続々の来客が引きも切らない。
オーダーは各所に置かれたメニューを見て直接。
会計は食後に入り口正面のレジで。
食したのは「おすすめ」と書かれている
おろしロースかつのつけそば。
値段は1,600円。
そこから10分の待ちで
湯桶に入った蕎麦湯も同時に供される。
おや、デザートまで付いているぞ。
蕎麦の麺は細、ストレート。
エッヂは立ち、つるっとした口当たりで
芯には僅かにコシ。
全体としては、しんなりとした口当たりに喉越し。
量は150gほどか。
つけ汁の仕上がりは軽め。
醤油の鹹さも、乾物出汁の強さも、味醂の甘味も。
たぶんこれは、薬味の大根颪と、
豚カツを漬して食べることで
油が染み出す前提の調整かと。
実際に「僭越ではありますが」と、
そのような食べ方をお勧めされるし。
カツは淡い狐色でカラッと揚がり香り善し。
大きさは大人の掌大、厚みは1㎝ほど。
芯はほのピンクで軟らかジューシー。
衣はさくさく。
試しに何も付けずにそのままを口に入れても、
豚肉の味とラードの香りだけで十分に美味しい。
その後は、
蕎麦汁に付けて、
塩を付けて、
醤油を垂らして、
ソースを垂らして、と楽しむ。
蕎麦湯をたっぷり入れた汁をお供にして。
デザートは硬めの杏仁豆腐に
ピンクグレープフルーツの果肉がまぶされたもの。
甘味と程よい酸味で
口の中はさっぱり。
評価は、☆5点満点で3.5(☆☆☆★)。
なるほど、蕎麦よりもカツが印象に残る。
『フリッツ』の記憶を辿りながら
食べたからかもしれぬが。