9月に『比呂』の跡地にオープンの新店は、
店主が『丿貫』出身とのこともあり
あっという間に行列店に。
少しは落ち着いた頃かなと
10月中旬の週末に足を向けた時は
三十人以上の並びに慄き
踵を返した記憶。
でも今日はね、時間に余裕があるから。
多少の待ちは覚悟の上。
10:50の店頭着で
既に並びは十三。
店内は厨房に向いた五席と
壁に向いた六席のカウンター。
定刻通りに扉が開かれるも、
最初の十一人が中に吸い込まれるまで9分かかる。
最初に食べ終えた客が出て来たのが11:21、
自分が招き入れられ、食券を買い、着席したのが11:24。
券売機は入り口右手。
食したのは、
煮干そば+本日の和え玉B。
値段は900+350で1,250円。
《本日の和え玉B》は
「いわし明太子」の表示。
食券を渡すと大蒜か生姜を入れられるとのことなので、
後者をお願いする。
5分ほどの待ちで、
予めセットされた折敷の上に置かれた一杯。
う~ん、初手から煮干しの香りが全開。
具材はいたってシンプルも、インプレッションはなかなか。
チャーシューは大人の手の大きさ、
極薄の低温調理ロースが二枚。
そのままでも、火が通っても美味しく
軟らかい。
それ以外は、微塵の生玉葱のみ。
麺線は綺麗に整えられている。
表面粗目でエッヂが立つ。
ぱつぱつを通り越し、ばきぼきと
かなり硬めの食感。
量は100g強。
スープは濃いセメント色で粘度あり。
濃厚な煮干しの香りと旨味に、
苦味の加減が程良い。
蒼さを感じさせつつも、臭みとは異なるテイスト。
頃合いを見て《和え玉》をお願いする。
なかなかに面白い見た目。
鰯と明太子の入ったペーストがとろんと掛かる。
分葱の緑が鮮やか。
麺は汁モノと同じと思われ。
量も150g近くはあり。
ただ、茹で加減は、それより軟らかめ。
混ぜ合わせて口に入れれば、
両素材の混交した味わいは喧嘩もせず、
まったりと口に広がり、時に生姜が香る。
これは美味しい。
残して置いた汁に漬けてみるが、
これはあまり推奨しない味わい。
そのままが一番美味しいかも。
評価は、☆5点満点で4.5(☆☆☆☆★)。
直近に【蒲田】にできた新店の中では、
たぶん行列が何時までも続きそう。
もう少し、並びが少なくなれば、
回数を行きたいところだが。