【池上通り】から線路方面に石段を下った先の正式名称は
「山王小路飲食店街」も、地域住民にとっては「地獄谷」の方が通り名。
もっとも映画好きの自分にすれば
〔ミッドナイト・バス(2018年)〕で
『小西真奈美』が営む料理屋が在った場所として記憶している。
『原田泰造』演じる深夜バスの運転手に手酷い扱いを受け、
「こにたん を泣かせるなんて、許せ~~ん」と義憤を覚えたものだが、
それは別のハナシ。
で、その階段の前に置かれている看板に気付いたのは
数ヶ月前のコト。
随分と美味しそうなのだが、
なかなか谷に下る決心がつかずにいた(笑)。
標題店は階段を降り切って直ぐの左手。
二階に上がる必要があるのね。
店内は厨房と窓に向いた各三席のカウンター、
四人掛けのテーブルが一卓。
夜は「Singapore bar」になるらしい。
12:50の入店で先客は一。
その後、食べ終わって出るまでの来客はゼロ。
オーダーは各所に置かれたメニューを見て直接。
会計は食後にカウンター越しに。
初志貫徹と思っていたのだが、
更に美味しそうな一杯が目に留まる。
食したのは、
3種乗せワンタンミー。
値段は1,000円。
ライス無料とのことなので
迷わずお願いする。
たぶん、量が少ないだろうと予測してのこと。
7分ほどの待ちで一式が黒塗りの盆に乗せられ供される。
麺の入っている器は兎も角、
ライスとスープの器は随分とキッチュとゆ~か
チープだ。
添えられているは、青唐辛子の酢漬けとのこと。
恐る恐る舐めてみると、全然辛くない、
程良い酸味が効いている。
味変で中途から掛けると、
味が全体的に引き締まる。
チャーシューは花札大、薄めのバラ肉が四枚。
で、これが馬鹿ウマ。
軟らかいし、味付けも良い感じ。
たっぷり増したいぞ。
その上には青葱がぱらり散らされている。
雲呑は餡が少なく、皮の食感を楽しむタイプ。
大ぶりなのは嬉しい。
青菜が一つまみ。
しゃくしゃく食感。
豚足にモミジ。
甘めの味付けで、身と皮と脂肪は
軟らかくぷるぷる。
でも、やはり骨が多いよね。
麺は極細、縮れ。
量は100gちょっとか。
かなりごわごわの食感。
味付けは、ウスターソースと言えばよいか、
まるっきり焼きそばを食べているよう。
麺の口当たりが、その思いを助長する。
それでいて汁もそこそこあるので、
なんとも不思議な気分になる。
やはり汁ナシだよねぇ。
ライスはジャスミンライスか。
良い香りがする。
量は少々。
スープは旨味たっぷりで、
これで《フォー》を作ったら
美味しいんじゃないか。
評価は、☆5点満点で3.5(☆☆☆★)。
とは言え、
《チャーシューワンタンミー》も食べたいし、
店内に掲示のあった《黒ゴマ冷やし担々麺》も食べてみたいぞ。
年内いっぱいが目標だな。