昨年の夏頃だろう、『麦苗』の前を通る度に
随分と長い休業だなぁと訝っていた。
それも標題店がオープンするに及び氷解。
早めに行こうとは思っていたものの、
店主も新店の方に詰めているようだし
信者の方たちはこぞって日参するだろうと様子見。
そのうちに『麦苗』は再開したものの、
『青麦』の方も本店同様ウェイティングボード方式が取り入れられ、
もうちょっと待ってみようかと更に引き延ばし。
直近でようよう、その方式も
休日のみとなったようで重い腰を上げることに。
【ヨーカドー】を左手に見ながら【幼稚園通り】を進む。
【八幡通り】とのT字路右手角。
店内は厨房囲むL字型九席のカウンター。
11:05の入店で先客は六。その後
食べ終わって出るまでの来客は二。
券売機は入り口左手。
券売機の脇には消毒用のジェル、席間には衝立、
入り口の戸は随時開けられ適宜換気。
食したのは、
らあめん清濁+麺大盛。
値段は850+150で1,000円。
食券を渡してから8分ほどで
「熱いのでお気を付けください」
と、カウンター上に置かれた一杯。
一見、何の変哲もないように見える。
チャーシューはトランプ大のロース肉が三枚。
低温調理の薄め。
軽く大蒜が香る。
辛味を纏った葱が一つまみ。
白・緑・赤のコントラストが美しい。
メンマは細めの拍子木状。
こりりとした歯触り。
厚めの海苔一枚は香り善し。
麺は中、やや細、少し平、ストレート。
二~三本掬い、ずるっと啜ると、
表面はぬんめりとした(良い意味で)口当たり。
そしてもちりとした食感。
量は250gほどはあるだろうか。
スープは鶏主体の動物系に魚介。
トロミが大層なもので、なるほどこれが麺に
いい具合に纏わるのだな。
そのままでも十分美味さを感じるも、
直接含むと更に良く判る。
軟らかさの中に素材の旨味が丸っと閉じ込められ
バラけることのない混然とした味。
しかしこれ、過去にどこかで類似の方向性を味わった記憶。
ただ尖りが無い今回の方が、より好ましさを覚える。
気が付けば九割方を飲んでいる。
評価は、☆5点満点で4.5(☆☆☆☆★)。
個人的には頗る好みの麺とスープの組み合わせ。
量も多いし。
こうなると《清澄》や、未発売の《つけめん》も気になる。